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蛇自伝〜。
前半部分しか読んでません。というか、木戸さんのあたりしか読んでません。翁への片思いラブっぷりが楽しいです。解説も素敵。
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まだ条約改正部分で止まってる。
木戸さんへのラブレター部分目当てで読んだんだけど、それ以外の部分もかなり面白い、平行して坂雲読んでたから日清戦争周辺時期の知識は有難かった。
そろそろまた読まんとなあ。閉架図書とはいえ貸出期限ぶっちぎりすぎた。
11月7日漸く読了。
青木君やっぱいいねぇ。すきだ。
すごく印象に残ってるのが、この本の印刷かなり昔の方法でやってるらしくて、紙に対して文字の部分が出っ張ってぼこぼこしてる。
あまり読まれてないせいで、まだその感触が残ってるんだ…。
ページによって印刷の濃い薄いもあるし、昔の本って感じで、すごく、いいなあ…。ちょっとしあわせだった。
あと、解説からは注の坂根さんの青木への愛が感じられる。
しかし伊藤内閣時の知識つけなきゃだめだな…。そして聞多は交友範囲がひろすぎだ。青木とも仲良しだったとか(晩年は違ったらしいけど)すごい。
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長州出身の外交官・青木周蔵の自叙伝。
これを読んだあと、「青木周蔵ってどんな人?」と聞かれると
「木戸さん大好き青木周蔵」と答えてしまうほど、彼の木戸さん大好きっぷりが発揮されている。
二十七項目のうち、第四回~第八回までの5つが木戸さんとの交遊について綴られている。これは大津事件の項目よりも多い。ちなみに大津事件は第十七回~第十九回までの3つ。
校注・坂根義久氏曰く
自伝が、木戸の賞賛と、伊藤(博文)の批判のために書かれてたものではないかと疑いたくなる位である。 <巻末・解説より引用>
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明治・大正期の外交官、青木周蔵の自伝。
長門国長州藩の村医・三浦玄仲と妻・友子の長男として生まれ、蘭学者・青木周弼の弟で後の宮廷大典医となる青木研藏の養子となって士族となり、周藏と改名し、研藏の娘・テルと結婚する。
明治初期に木戸孝允のツテで独逸へ留学。駐独公使として勤めた後帰国後は外交次官を経て外務大臣に。外国との条約改正交渉を行った。
明治時代の外交官といえば陸奥宗光が広く知られていると思うが、青木はその陸奥にとって先輩にあたる人物である
知名度こそ高くないが、世に知られていないのが勿体なく思われるほど面白い人物だ。何が面白いのか?それでは青木の性格、キャラの強さである。
青木は(あとがきでも述べられているが)非常に口が悪い、中でも伊藤博文に対する悪口の数々は、読み手を驚嘆させる。
対して木戸孝允への深い尊敬と愛情は、一種異様なほどで、自伝中第二章(第四~第八回)の長きに渡り木戸との交友を記し、木戸の知己であることを自らの最大の誇りとしている。その狂気じみた執着、濃厚すぎる情愛もまた読み手をドン引きさせるに余りある。
青木の対人関係の好悪は非常に興味深く、正直かつ辛辣なものの言い方はむしろ好感さえ覚える。まったく無邪気な御仁である。
しかし本書は、青木の対人関係を記録するためでなく本来は青木の外交官としての実績功績を記録するためのものであるから、そちらにも言及せねばなるまい。
個人的に興味深かったのは伊藤博文との憲法調査。欽定憲法をつくるにあたり来独した伊藤博文と連日勉強をしていたこと、そのあいまに独逸王妃に謁見を賜り興奮絶頂ではしゃぎまくる青木が可愛かった。
また大津事件により引責辞任する青木だが、事件の一連の流れ、伊藤博文や井上馨の間を奔走し事態収束に努める様子に鬼気迫るものがあり、当時の青木の苦心惨憺たる有様に涙を禁じ得ない。
本書は、歴史上あまり知られていない一外交官の、苦労と努力の先に得られた功績を記録しているばかりでなく、青木という人物のあふれ出すぎている人間性、よくも悪くも性格の強い、愛すべきキャラクターを認知することのできる有益な本である。
興味のある方は読まれたし。
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正直に告白します…私、木戸さん目当てで読みました!
→(結果)満足しました。
予――、青木のめくるめくメモリーの中から選りすぐりのエピソードをどうぞ!(ドヤ顔)ってくらい、ほんと、あなた(以下略
ていうか後記にも「青木の口の悪いのは定評」とか「自伝が、木戸の賞賛と伊藤の批判のために書かれたものではないかと疑いたくなる位である」とか書かれてまったくまあ…まあその通りでしたけど…蛇ったら…
なんとも愉快で、せつなかった。