紙の本
子供に還ってもう一度最初から読みたい本
2003/12/12 00:37
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投稿者:おおつぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典である。
みんな引用するのである。
偶然立ち聞きされるわるだくみ。
少年の機転が仲間の窮地を救う。
絶体絶命のピンチ。
少年少女向けの物語だけではなく、一般向けの娯楽映画でも
当然のように踏襲されて、今や陳腐なシチュエーション。
作者のスティーブンソンはこの作品の他に、ジキル博士とハイド氏も書いた
という。
小学生の男の子が夢中になって読みそうな本だと思って買い与えたけれども、
読まずに放置されていたのでもったいなくて読みました。
バリエーションの方を見飽きた果てに読んだので、アイデアに驚かされるよう
なことはありませんでしたが、ストーリー展開のノリの良さとキャラクターの
魅力、それから海賊達のリアルな描写だけでも十分楽しめました。
今はドラゴンボールに負けて忘れ去られているかもしれませんが、いつの日か
本棚に埋もれているこの本が、発掘されないとも限りません。
この本は挿絵がいいし製本もしっかりしているので、読み手がその気になるま
でずっと待っていてくれるはずです。
それにしても、子供に還って無垢な心でもう一度最初から読めたらなあ。
紙の本
冒険小説の傑作!
2015/10/29 10:30
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投稿者:タンスの角に薬指 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスの小説家ロバート・ルイス・スティーブンソンの代表作であり、世界的にも有名な冒険小説の傑作です。
お話は海賊が隠した財宝を探す航海に乗り出した主人公達の冒険の旅を描いたものです。
名作で外国では映画化やドラマ化され、日本ではアニメ化されています。
古典的な傑作冒険小説としてお薦めの小説です。
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埋もれた宝、片足の海賊ジョン・シルバーの反乱、少年ジムの大活躍冒険物語の永遠のテーマを見事に表現した、忘れようとしても忘れられない、児童文学の最高傑作です。
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極悪非道の海賊フリント船長が遺した莫大な宝をめぐって、少年ジムが、フリントのかつての部下たちと渡り合う。勇気と信義が試される正統派の冒険物語。この素晴らしい古典を、最近の子どもたちも読んでいますように。
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「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ワンピース」のおかげで海賊は人気だよね。って思うのだが、海賊ものを読もうと思ってこの本を手に取る人は案外少ないかもしれない。
スティーブンソン独特の描写は好き嫌いが分かれると思う。
だけど、海賊を知るにはやはり読んでおいたほうがいい。
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(1997.08.19読了)(1997.08.13購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
入江を見下ろす静かな宿屋「ベンボー提督亭」に現れた老海賊。彼の残した一枚の地図は、やがて宿屋の少年ジム・ホーキンズを思いもよらない冒険の待ち受ける大海原へと誘い出すことになる。一本足の海賊ジョン・シルバー、隠された宝を示す謎の地図…。冒険小説の名作中の名作です。小学校上級以上。
☆関連図書(既読)
「西遊記(上)」呉承恩著、岩波少年文庫、1955.02.20
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さまざまな児童文学の中でもその登場人物たちが血わき肉踊る面白さだと語っている本作だが何度読んでも面白さがわからない。この福音館古典シリーズは挿絵が寺島龍一で素晴らしいのだけれどもやはり半分(全約450ページ)で投げ出してしまった、残念。もうトライすることはないだろう。翻訳のせいなのか?
ついでに子どもの頃から名作と言われている文学作品でぜっんぜん好きじゃないのは、プーさん、ドリトル先生、ムーミン、メアリーポピンズ、ピーターパン、ホビットの冒険、モモ、そして宮沢賢治。袋叩きにあいそうだけど。
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『子どもと本をつなぐあなたへ―新・この一冊から』で紹介されているので、ようやく手にした。
ジム・ホーキンズは、宿屋『ベンボー提督亭』の子。
ある日、海賊の船長の荷物から宝島の地図を得た。
地主のトリローニさんと医者のリブジー先生、片脚の料理人ジョン・シルバーたち船乗りとともに、宝島へ航海へ出る。
読みごたえがありました。
『蝿の王』みたいな絶望はなく、冒険小説らしい生死をわけるスリルがあります。
船乗りたちはやりたい放題で、いかにも海賊。
海賊旗(ジョリー・ロジャー)を掲げるところ、とにかくラム酒をのんでいるところ、どきどきしたりしました。
(ラム酒を飲んだことがないので、今後飲んでみたいです)
まあ、児童文学らしく主人公が多少無鉄砲で運がいいけれど、それはそれでおもしろい。
いろいろな一歩を踏み出すことの意味が感じられます。
そしてやっぱり、ジョンが人間くさくていいんだと思いました。
はじめに登場したときから絶対何かあるよ、とはらはらしました。
こんなに悪くて風見鶏みたいなやつゆるせないと思いつつも、リアリティーがあり作品の大きな魅力になっています。
こういう古典的な名作(1883年作!)を読んでいると、細かい描写が多くていいなぁと思います。
「あとがき」もへぇ、なことが多くておいしいデザートになりました。
ちょっとしたこともあって、わりに早く読み終えられてよかったです。
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大好きな福音館古典童話シリーズで読む。
ダイジェストでは知っている宝島を今回はじめてきちんと読んだ。
明治期に流行ったスティーブンソンの物語の流れは、今の日本で読んでも流暢で面白い。
短編やエッセイ「旅は驢馬をつれて」も大好き。
そんなスティーブンソンが19世紀後半に、18世紀の海賊を描いて大ヒットとなった本作は、あまりに有名で、その後の冒険もの、海もの、海賊ものへの影響大きすぎ、むしろ本作をどこかで見たようなストーリーとすら思ってしまう。
直接、間接の影響で、あらゆる現行の物語に、この宝島の成分が含まれている気がする。
ストーリーはなかなかスリルがある。
前半は宝はあるのか、この先どうなるのか、そのワクワクで突っ走る。
後半は特に人間関係がぐるぐる変わる。
力が支配するアウトローの世界で、しかも無人島や船という閉ざされた世界。
味方と敵の数がすぐに変わり、一瞬で形勢がひっくり返る世界。
悪党シルバーもまた、いつ仲間から裏切られるかわからないなかを、なんとか渡っているのだから。
ジム少年、やってることが大胆すぎます。
とくにベンガンの小舟を奪ってから小屋に戻るまでの行動は凄すぎる。
普通にイズレール・ハンズを殺っちゃってるし。
ここのハンズとのやりとり、すごくハラハラさせられる。
死んだハンズとオブライエンの死体が海中でふわふわしている描写、アワワワ、、、語彙力、、、と思って読んだ。
シルバー、老人扱いなんだ?!とまずはびっくり。ダイジェストでは青年のように扱われてるけど、まずは料理番の義足の気のいいジイさん扱いで登場したので驚いた。
このキャラの演説ぶった喋り方、たまに見せる残酷な真意、脆さ、弱さ、全部が生々しい。さすが主役。
下船する直前に、ジム少年に向かって、この島を冒険したくなったら、一声かけてくれたら弁当を作ってやるぜ、っていい人すぎる。
でも老人ってせいぜい50歳くらいのことだろうなー。黒人の奥さん、どんな人なんだろう。
速攻で姿を消したアロー副船長。。。
酒は身を滅ぼすなあ、、。
小屋の中でジムがほかの大人たちと、悪い海賊たちと戦うシーンが迫力があった。
善玉として仲間に入れられた3人組の水夫たちがアッサリ死んでいくところが辛すぎる。(レッドルース、ジョイス、ハンター)
せっかく仲間になってくれたのに。。。
小屋にシルバー自身で休戦旗を持ってきて話し合いをする場面が良かった。
そのとき、シルバーは上等の服を着て堂々としていたこと、坂を歩くのに苦労していたけど逃げ足が早かったことなども。
海賊たちの単純さ、迷信ぶかいところ、力に頼むところ、意外と義理堅いところ、どれもすごく魅力的だった。フリント船長、ビリーボーンズ、ピュー、黒犬、そしてシルバー、ベンガン、昔の仲間とも平気で争っている、すごいなあ。
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初読。最初は物語に入り込むのが難しくて読みきれるか不安だったけれど、読んでいくうちにどんどん引き込まれていった。登場人物一人一人に個性があってとても面白かった。このメンバーだからこそ生きて宝島から帰れたんだなと思うと最後はスッキリ晴れやかな気持ちになった。
とにかくジムの行動力(向こう見ずな所?)と運の良さが気持ち良くて、勇気をもらえた。
船の部位の名称に詳しくないと、中々戦ってる場面の状況とかを想像するのは難しいかも。