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紙の本
レタリングの原典
2001/07/22 15:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:神楽坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、数あるレタリング入門書の中でも、少々趣が異なっている。英数字、仮名、漢字等について、文字毎のレタリング方法が書かれているのは他の入門書と同じだが、もっと本質的な問題にも踏み込んでいるのだ。線の太さの決め方や、文字と文字の間隔の取り方等、一般向けにはほとんど明かされなかった理論が、簡単にではあるが解説されている。 著者の桑山弥三郎氏はタイプフェイスデザイナーであり、あのタイポスを制作したグループタイポのメンバーだ。それだけに、説得力のある内容になっている。
また、既存の写植書体のサンプルとその説明も詳しい。DTP全盛の今、使用頻度の高い書体は代わっているが、数十年前に設計された書体が陳腐化したわけではない。どういう過程で、様々な書体が生まれてきたかを知るのは有意義である。なぜなら、DTP書体の多くは、これら写植書体の代替目的で設計されたからだ。
同様に、この本が出てから20年余りの間に、これ以上の入門書が出たかというと、それも怪しい。それぞれに優れた点はあるが、どれも決定版とまでは言えない。名実ともに、この本こそレタリングの原典なのではなかろうか。
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