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紙の本
アナログ再生時代の、貴重なオーディオ指南書
2021/11/13 09:01
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投稿者:takuya - この投稿者のレビュー一覧を見る
今なおLP用プレーヤーを所持し、塩化ビニール製の音盤を鳴らして居る者に取っては、楽しく読み通せる著作物です。『オーディオは成金趣味的に、高価なパーツを買い揃えるものでは無いよ。使いこなしこそ肝心なんだ。』と言うのが、長岡鉄男氏の持論です。オーディオ人間を、『ファン&マニア&マッド』の3ランクに分類して説く箇所は、些か笑えました。また、楽しみ方にFMラジオから受信して、テープ・ライブラリーを作り、ディスクは含まない楽しみ方も、当時の(某公共放送の)FM音楽番組が如何に充実していたか、また4トラック・リール・トゥー・リール・テープデッキ(日本での呼称は、オープン・リール・デッキ)が、1970年代はオーディオ・マニアの間で普及し愛用されて居たか、時代が偲ばれます。『オーディオ用語アラカルト』は、今も充分役に立つ有り難い章です。
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