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戦争が激しくなりだしたころ
北の海にある
チロヌップという、小さな島での
出来事。
真っ白な雪が
降る頃
キツネの子が
2匹、生まれた。
親キツネに大事に
育てられる中、
子ギツネたちは
元気に育っていた。
ある日、漁をしに
おじいさんとおばあさんが
この島にやってきた。
子ギツネは、親ギツネたちと、
はぐれてしまったのか
丘の麓の、
おじいさんとおばあさんのもとに
やってきた。
子ギツネは、おばあさんに
かわいい赤いリボンを首に
したもらい、
おじいさんと海に漁に出たり
おばあさんのお手伝いをしたり…。
おじいさんとおばあさんが
漁を終えて
この島を離れる時が来た。
子ギツネは
山の親ギツネたちと
また暮らし始めるのだが…。
その頃、
また新たな人間たちが
この島にやって来た。
今度は
猟をしに…。
子ギツネたちは…
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猟師ときつねとの話の中に、戦争へ対する筆者の気持ちがうかがわれます。小学校高学年まで、読んでほしい絵本です。
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大人になってこの絵本と図書館でめぐり合い、その足で本屋さんに向かいました。それくらいこの作品はあたしを揺さぶったのです。
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この本は、子狐チロの話です。寒い雪の中を過ごす親子の愛情のある本です。人間が動物などを射殺していき、チロの親も殺されてしまうのです。一人ぼっちになってしまったチロの、人生を書いたとても感動する話です。
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チロヌップにすむきつねの親子。
戦争という時代の中、きつねたちの生きる姿と人間の関わり・・・
「戦争」というテーマではなく、「親子」という目線で読む方が自然かもしれませんが、きつねたちに関わる人間たちは、戦争という時代を切り放して考えることはできません。
「戦争」というテーマを考えると少し難しいかとも思ったのですが、動物、親子、という観点から、子どもたちはしっかりと聞き入ってくれました。
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きたキツネの親子の強い愛を感じる話だった。我が子を愛おしく思うキツネの親の行動に感動をした。久しぶりに絵本を読みながら涙をしてしまった。。。
親子の絆の大切さを見直すのに一度、読んでみる事をお勧めするする一冊です。
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「作者のことば」によると、本作品は、昭和19年の暮れに
作者が千島のウルップ島で見たことから着想を得て、
創作された物語である。
ウルップ島は、たくさんのきつねの住む島で、
番小屋に住んでいた初老の夫婦は、
「どうかきつねをかわいがってくだされや」と言い、
内地に帰っていった。
ところがきつねざくらが咲くころになって、
島のあちこちで、密猟者のワナが発見され・・・。
このとき、作者の胸には、
どこへも向けようのない怒りがこみ上げてきたという。
その忘れられない思いが、本書の源泉になっている。
本書のメッセージについて、
ほろびゆく自然、ほろびゆく動物に対する保護を訴える側面を持っていることは、
この「作者のことば」にも触れられている。
この物語では、戦争の影響は間接的ではあるが、
本書は、「戦争の本」としても取り上げられている。
タイトルの「チロヌップ」は、アイヌ語のきつねを意味する。
表紙がとても印象的だ。
青々とした草原にきつねの家族がいる。
かあさんぎつねは、2匹の子ぎつねを慈しみ、
とうさんぎつねは、家族を守るために背後を厳しい目で警戒している。
とうさんぎつねのまなざしは、この島をはるかに越えた
海の向こうを見据えているようにも見える。
表紙と裏表紙は、一枚続きの絵になっている。
裏表紙には、娘地蔵を斜め後ろから見た姿がある。
草原全体に、ぽつりぽつりときつねざくらが咲いている。
ところで、「きつねざくら」だが、
これは、北海道の宗谷・北見地方の呼び名で、
「さくらそうに化けそこねた花」の意味だそうだ。
裏の見返し部分に花の絵があり、そのような説明がついていたのが印象的だった。
表紙・裏表紙が鮮やかなカラーであるのに対し、
中の絵は、基本はデッサンで、色がついている部分は少ない。
きつねたち、子ぎつねの赤いリボン、そして・・・。
色が伝えるメッセージは深い。
とうさんぎつね、かあさんぎつね、ぼうやぎつね、ちびこぎつねの家族。
とうさんぎつねは、子ぎつねたちに、えもののにおいをかぎわけることを教えていた。
ぼうやぎつねは、とうさんぎつねがかくしたえものをすぐにかぎまわったが、
ちびこぎつねは、ちょうちょを追いかけながらいつもどこかへ行ってしまう。
娘地蔵に魚が取れるようにお願いに来た老夫婦は、
その隣にいるちびこぎつねを見つけた。
丘のふもとまでついてきて帰ろうとしないちびこぎつねに、
おばあさんは赤いリボンをつける。
老夫婦になついていく、ちびこぎつねの様子がなんともかわいらしい。
登場するときに「ふかい きりの むこうから,くろい かげが ちがづいてきた」という言葉で表される
兵隊の見回りの船は、まさにきつねを脅かす黒い影なのである。
その登場から場面はゆる���かに暗転していく。
老夫婦は島を引き上げ、ちびこを家族の元に返す。
きつねざくらのころにもどってくると約束して。
再び4匹のきつねのおやこのくらしがはじまったが・・・・。
文章と絵は、きつねの親子の暮らし、
ちびこと老夫婦の交流を静かなまなざしで見守っている。
暗転後のきつねの親子との距離感も、
遠くから淡々と見守るような静かな静かなものなのである。
それは、きつねの親子をめぐる季節であり、自然であり、
包み込む白い白い雪のようなのだ。
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さいしょにぼうやがしんじゃってお父さんももどってこなくて、じいさんとばあさんが帰ってきたころには、ちびことお母さんもいなくてどこ行ったのかなーって思った。
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一度読んですごく切なかった本。また読んでものすごく切なかった本。
動物物はよけいに胸に来すぎる…。
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どうぶつにやさしいひと,どうぶつをかるひと。それぞれのおもいと,きつねのおやこのあいじょうがえがかれているえほんです。
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北の大地で生きる狐の親子に、危機が。
銃を持った男たちがお父さんきつね、おにいちゃんきつねと殺していきます。
逃げ延びた母きつねとこぎつねでしたが、子狐がわなにつかまって…。
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※レビューではなく 自分用のメモです(すいません……)
思い出したように読み返す。
戦争を知らない私が、はじめて戦争を疑似体験した作品でもある。
北海の孤島を舞台に描かれる自然と異質なもの。平和と戦争。動物と人間。キーとなる言葉が幾重にも重なり、読み進めるにつれ、物語は読者たる私の思考深度を増加させる。
チロヌップのきつね
チロヌップのにじ
そして
チロヌップの子さくら
アニメ化もされた一作目は重版が未だ繰り返されているが、二作目と三作目は絶版状態なのが残念でならない。
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8歳息子「学校の図書室で読んだことある」と言ってだまって聞いてた。
5歳娘「わなってなに?じぞうってなに?」質問だらけで話がなかなか先に進まず・・・。5歳にはちょっと早かったかな。
きつねの4人家族。
次々死んで、誰もいなくなった。
きつねの親は子どもを守って死にました。
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戦争に関する本として小4の教科書でも紹介されているが、なんだか美しく、情緒的で、あまり好きではない。
狐が殺されるのは痛々しいが、「ごんぎつね」程じゃないし。
反戦絵本としては「まちんと」や「ひろしまのピカ」ほどのインパクトはない。
そもそも密猟に対する怒りから書かれた本なので、反戦と言うには無理があるんだよね。
まあ、悪くはないけど、子どもに絶対読んでほしいというほどでもなし。
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題名は知っていたものの、きちんと読んだことがなかったので
手に取ってみた。
とても優しい絵に和みつつも、話はとても切なくて、どうにも
心が痛んだ。