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二年間の休暇 みんなのレビュー
- J・ベルヌ (作), 朝倉 剛 (訳), 太田 大八 (イラストレーション)
- 税込価格:2,530円(23pt)
- 出版社:福音館書店
- 発売日:1978/01/01
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紙の本
子供をなめるな!
2003/03/12 18:29
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なーっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語は、無人島に漂流した少年たちが、力強く自分たちの生きる道を切り開いて行きます。でもこの少年たち、12歳ぐらいから16歳ぐらいの少年たちが主役になってます。しっかりしていて、下級生たちからも信用されているブリアン少年、ねたみ深いけど、銃の腕前は一人前のドニファン少年。他にもいろいろな個性と性格の少年がたくさん出てきます。
もし、漂流したのがこの少年たちでなかったら2年間も無人島で生活していけることができたのでしょうか。上級生がいなかったら下級生たちはなにもできなかったのでしょうか。
いいえ、下級生のまだほんの子供たちだって、勇気と知恵があれば必ず生き抜いていけるはずです。この物語はそんなところも重視していると思います。
もう一つ、注目するのは、ブリアン少年と、ドニファン少年の対立。基本的にブリアンにドニファンが嫉妬しているのだけれど、何かと反対されるとブリアンのほうも交友的ではいられない。だけどそんな2人はあるきっかけで…
この2人の間柄が、「ハリーポッター」のハリーとマルフォイになんとなく似ていておもしろいです。
ほかにも下級生たちの陽気な明るさ。上級生の落ち着きと経験。そしていつも希望の光を見出す少年たちは、大人と同じ、いえ、大人以上の人間だと思います。彼らのたくましさや勇気、知恵は、いつも少年、または少女たちが、憧れをいだく物ではないでしょうか。
それとこの小説、ベルヌの書いたなかの「神秘の島」にもよく似ています。こちらもオススメな小説です。
紙の本
500ページ越えの冒険物語
2020/05/14 10:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生時代に図書室でどんな本を借りて読んで感動したーって話で盛り上がりました。
その時「二年間の休暇」をすすめられました。
そりゃあもう、すごい熱量です。
十五少年漂流記はさらにと読んだ記憶がありますが、
今回はこちらの原題をがっつりと読んでみました。
分厚さもハンパありません。
500ページ越え。
重い本を読むというのも、久しぶりの経験でした。
ずばり冒険物語です。
15人の少年たちが無人島にたどり着いて、
そこから脱出し元の生活に戻るまでの日々を克明に記したもの。
生きるために、今までにしたことがないことをする。
生きるために、知恵を出し合い、仲間と協力する。
生きるために、全力を出す。
仲間同士での争いがあり、
とんでもなく怖い目にも遭遇し、
でも、豊かな自然にはぐくまれた楽しさ、面白さもある。
リーダーシップをとるブリアンに惚れ惚れしました。
彼は知恵があり、勇気があり、そして献身的な理想的な少年。
なんと彼は実在の人物で後に総理大臣に選ばれた人がモデルと言う説もあるとか。
「学校の生徒たちが、今後、こんな休暇を過ごすことは、二度とないだろう。
しかし、少年諸君に知ってほしい教訓は、
どんな危険におちいっても、
秩序と熱意と勇気をもってこれにあたれば、
かならず乗りきることができるということである。」
物語のラスト、この言葉が特に響きました。
紙の本
十五少年漂流記
2023/06/27 22:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おーやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
十五少年漂流記の原著に忠実な翻訳版です。
小学生の時に親に買ってもらって読みました。
少年たちがいろいろな困難を自分たち自身の手で工夫しながら乗り越えていく様がとても面白く、夢中になって何度も読み返しました。
少年文庫版の十五少年漂流記はたくさんあれど、エピソードが省かれていたり、短くなっていたりしてもったいないです。分厚いですが、この素晴らしいワクワク・ドキドキ体験を、ぜひオリジナルの物語で楽しんでほしいです。
紙の本
子供達のサバイバル生活
2015/10/29 09:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンスの角に薬指 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの代表作の一つであり世界的な名作です。
15人の子供達が無人島に漂着してしまい、力を合わせサバイバル生活を繰り広げる物語。
だけど、それは簡単な事ではなくて…というお話。
子供達の築く小さな社会と生活に色々と考えさせられました。
世界的名作故に色々な出版社から翻訳版が出されており、出版社によっては題名が「十五少年漂流記」となっているものもあります。
お薦めの古典的な名作です。
紙の本
新たな気持ちで楽しく読めました
2015/08/21 20:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らんがなタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
1860年、イギリスのチェアマン寄宿学校の生徒たち15名は、子どもたちだけが船に乗っているとき漂流してしまい、無人島にたどりつく。上は14歳、下は8歳の子どもたちは、協力して生き延びなければならない。
しかし、みんなのことを考えて行動するブリアンのグループに対して、自分のことばかり考えるドニファンのグループは何かと反感を示すようになる。
ドニファンは、プライドが高すぎてブリアンに反発しているが、どう考えても相手のほうが正しいというときはブリアンたちに従うので、全く話の分からないやつというわけではない。ドニファンが悪、のような書き方はされていないので、人物描写に深みがあると思った。
昔読んだときは、少年たちがどのように生き延びるかという全体的なストーリーが気になったが、改めて読むと、登場人物の心の動きを追うのも楽しかった。