紙の本
地域に伝わる鬼の話
2022/08/11 19:53
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
地域に伝わる島を引いてくる鬼のおはなし。ダイナミックな絵と内容がマッチして素敵な絵本だ。
昔話に登場する鬼はたいていいつも悪者。
でも本当にそうだったんだろうか。人間と仲良くしたかったのではー。
そんな思いを強くさせる昔話。切ない。
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実家にありました。ちょっと可哀想な鬼の話です。こういう話を読むと、完全な悪というのは存在しないんじゃないかと、ピュアな心を持ってた時代には感じた。
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ひとりぼっちの心優しい鬼が、人間と友達になりたくて…でも「鬼」と言うだけで人間には受け入れてもらえません。友達を探して自分の住処である島を引いて海を渡るいじらしさに、泣けてきます。外見や印象だけで判断するって、人間の愚かな部分です。
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昔むかしの話。
広い海の真ん中に
ちっちゃな島があって
ひとりぼっちで
鬼が住んでいた。
ひとりぼっちだと
寂しいので
誰かと遊びたかった。
ある嵐の日。
漁師たちが助けを求めて
島にやってきた。
鬼は大喜び。
でも、漁師たちは
びくびく…。
「わしらの島は小さいので
大きな鬼さんは住めません。
あなたの島を運んで来れたら…」
な〜んて言った。
そんな事は出来ないだろうと
思ったからだ。
ところが、鬼は
頑張って
島をひっぱって運んだ。
漁師たちはびっくり。
まさか、本当に運んでくるとは…。
そこで、
考えた島の人間たち。
どうにかして、
鬼をどこかへやらなくては…。
……。
なんだか、悲しい
切ない結末。
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「泣いた赤鬼」というお話があるけれど、あのテーマは真の友情とはなにか?ということだったと思う。「島ひきおに」は異なるものを排除しようとする人間の狭い心を痛烈に批判しながらも、否応無しに排除されていくものの孤独を語っているのが、心に突き刺ささるおはなし。小学校高学年から中学生くらい子どもたちに読み聞かせしたい絵本だ。
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12/2 読み聞かせ 6年
http://ameblo.jp/ohanashi-time-kasumi/entry-10402418384.html
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むかし話風に書かれた、悲しい鬼の話。
ある小島に棲んでてた鬼が、一緒に遊んでくれる人を求め、その度に、人に騙され追い払われる。
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どうしようか迷ってて、最近手に入れた絵本。久しぶりに読み聞かせしたら、食い入るように聞いていた――大きかったおにと島がだんだんやせ細っていく様子に、子どもたちはいろんな感想をもったようです。誰かの思いを感じる心って大事だよね!
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誰かと遊びたくて島を引っ張って、人の住む所へ海を渡り歩く鬼のお話。舞台は広島県能美島のすぐそばの敷島。
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1人ぽっちの鬼は、ただ人間とあそびたいだけなのに。どこへいっても怖がられ、追い払われていきます。描かれる鬼は大きく実際こわいです。「異形のもの」に対しての偏見、差別を鬼は引きずってどこまでもいきます。
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広島県の、「敷島」という無人島にまつわる言い伝えを元にしたお話。
ひょっこりひょうたん島ならぬ、友達を求め流離う鬼に引っ張られて移動する島の物語。
「孤独」と「差別」が滲むお話。
グロテスクさの無い残酷な話や可哀想なお話というのは、
「自分はあぁせなあかん。こうせなあかん。」
と、冷静に考え込ませる力を持ってるなぁ・・・・・なんて思ったり。
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小学生の頃,所属してた親子会の出し物で
紙芝居を作った思い出の絵本。
鬼は鬼という外見だけで嫌われてしまう。。。
鬼はただただ寂しがり屋で人と一緒にいたいだけなのに・・・
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「おに」という偏見が 人間を「鬼」に変える
それでも うらみもせず 哀しげに海を渡る「おに」
「おに」にとったら 「鬼」のような人間でも
共存したいと 思ってくれていたのにね
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絵が好きです。
鬼を恐れる人間と、友達になりたい鬼
知らない生き物を怖がるの人間は当たり前だし、
ひとりぼっちがつまらない鬼の気持もよくわかる
お互いの気持が行き違い、悲しいお話です
泣いた赤鬼を思い出しました
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話としてはとても悲しい。
他の人はどんな感想を持つのか気になる。
「おに」という言葉にすでに「怖い」「悪」という意味が含まれているのか。
それにしても、犬の骨とかえたじいさん、ひどすぎる。
話はこんな感じ。
ひとりぼっちで島に暮らしていた鬼は、いっしょに遊ぶ友だちが欲しくてたまらない。島に到着した漁師に、島をひっぱってきたらいっしょに暮らせると教わる。鬼は必死になって島を引っ張っていくが誰も恐がって一緒に遊んでくれない。鬼は人間に相手にしてもらえず、しかたなくまた別のところへ友達を求め出ていく(by 渡辺弥生『絵本で育てる思いやり』p.58)
(まっちー)