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団地住まいの夫妻の元に生まれた赤ちゃんが一人称で語る育児のいろいろ。無理やり寝かしつけようとする父に「子どもにだって人権はあるんです。」なんて言ってておもしろい。ちょっと異変があれば、大病か!?と診療所に駆け込む姿は50年経っても変わらない(なんと初版が1960年!)一方、寝ない赤ちゃんに睡眠薬を投与するなど、ギョッとする描写もまたあって興味深いです。
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1960年発売でも、新米ママには共感、助け、勉強になりました。育児の普遍的な部分を書いてあるのかも。
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母親に勧められて、実家の本棚を30年以上暖めていたこの本を読んだ。子育てに古いも新しいもないなと思った。人の営みは脈々と受け継がれていくんだ。
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赤ちゃんが主語で面白いタッチ。
赤ちゃんの成長発達過程や特徴的な疾患などが分かりやすくかかれている。
とても読みやすい。
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こんなに平易で、読んでいて楽しく、ためになる岩波新書は初めて。確かに時代を感じさせる部分はあるが、そこにも味わいがあるし、むしろ如何に現在が便利に、安全になったかを知ることができるというもの。何より、不安な親を励まし、勇気づけてくれる著者の眼差しの普遍性は、今後も減じることはないだろう。岩崎千尋の挿絵も素晴らしい。子どもを持たねば手に取らなかった本。その意味からも子どもに感謝。82刷を読了。2013.3.27
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子供が生まれて最初に手に取ったのがこの本で良かった。
病気に関することだけでなく、育児への心持ちに余裕が出るようなアドバイスもあり、それが赤ちゃん目線で書かれているのでなんとも笑いながらすんなり入ってくる。
いわさきちひろさんの挿絵がまた物語をあたたかくしている。
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さすがに時代を感じますわな~。特に医療に関する記載は、今と比べると隔世の感がある。でもいわゆる“育て方”の部分に関しては納得できることが多く、社会は変わっても、親の気持ちは変わらんなぁ、としみじみ思ったりして。しょーもないことで騒ぎたくなる親の気持ち、いつの時代も一緒なのですね。気を付けないと。
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赤ちゃんを一人称とする斬新な視点の育児書。1960年初版とは思えない切り口で楽しく読むことができた。会社通勤の行き帰りに読んでいたが、早く帰って我が子に会いたくなった。。
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50年くらい前に書かれた本なので、現代の子育て論とは食い違う部分はありますが、それを差し引いてもかなり面白い作品でした。生まれたばかりの赤ちゃんが妙に達観していたり、大人たちを馬鹿にしていたり、なのに身体機能が未熟なせいですぐに泣いてしまったり。
自分のことを思い出すと、さすがに「赤ちゃん」期のことは覚えていませんが、3歳くらいで「子供扱いするな」と本気で憤った記憶はいくつかあります。
赤ちゃんもちゃんとした人間です。大人が思うより早く頭脳は大人になるんだよな、と思い出させてくれました。
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お医者さんが赤ちゃんを主人公に書いている話。赤ちゃんなのに大人びていて、前半は笑が止まらなかった。1960年ということで時代を感じるとこよもあるが、名著だと思う。
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1960年初版の、子供目線の育児本。こと子育てに関しては「昔はよかった」なんてウソだと思う。病院の先生がタバコ燻らせながら診察したり、とりあえず注射を打たれたり、赤ちゃんに睡眠薬を飲ませたり、いま見ると驚くことが多い。
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妊娠7カ月に入り、産後の育児に不安を感じたので読んでみた。具体的に育児の様子がわかり、イメージができた。古い本で、時代背景は異なるものの、内容は現代でも十分に参考になる。
赤ちゃんは何でも分かっている、とよく言われるが、本当にそうなのかもしれない。泣くことしか表現方法を知らないだけで、いろいろなことを感じ、それを泣くことで親に訴えかけているのだ。生まれたばかりのときは、おなかがすいた、暑い、寒い、といったことを泣いて訴えるが、2~3カ月すると脳が発達してきて夢を見るようになり、怖い夢を見て夜泣きすることがある、というのは参考になった。
親としてやるべきことは、まずは赤ちゃんの安全を守ってあげることであり、多くの育児書を読んだり、手をかけすぎる必要はないということが分かって安心した。
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赤ちゃん目線で書かれた育児本。本書から伝わってくることは、ケアは必要最低限で十分だということ。赤ちゃんも嫌だったら泣くし、嫌じゃなければほっといて良いのかもしれない。1960年初版と少し情報が古い気もしますが、始めての我が子に対面する前に読んでおきました。
BCG→結核の予防注射
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「えっ こんな時 どうしたらいいの?」
「あーっ もう どうしよう」
初めて母になる若いお母さん
その横にいらっしゃる若いお父さん
その他
赤ちゃんを初めて身近にされる人たちに
ぜひ 手に取っていただきたい
一冊
どんな時代でも
どんな国でも
赤ちゃんは産まれてきた
そして
そこで育っていく
そこに発生する さまざまな悩み、質問は
インターナショナルでありますね
私たち日本には
松田道雄さんがいらっしゃった
続編の「私は二歳」もお薦めです
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自分が父親とてどのようにならなければならないのか、どうように考えていけばいいのか、という参考になればと思って手にした本の一冊。
この初版は1960年、今から57年も前に出版された本でありながらも、現在でも読まれ続けている本であることから興味をひかれた。
「吾輩は猫である」と同じく「私は赤ちゃん」はタイトルが指し示すとおり、主人公が生まれたばかりの赤ちゃんである。
それは赤ちゃんにもちゃんと自覚があり、個性がある。育児書が全てではない。と伝えたかったのだと思う。
うちの娘も言葉には出来ないが、そういった意思があるんだよな、と改めて考えるようにあった。
作者の松田道雄先生は、この本を赤ちゃんを病気と考えたいきさつ、その親の心配の起こる状況をはっきりさせれば、親の心配も減るだろうとということで、親の心配の症状論として綴ったらしい。
正直、今のわたしにはよく変わる。娘が大声でなくと、どこか痛いんじゃないのか、熱があるんじゃないのか、とすぐに考えてしまう。
腸重積、麻疹(はしか)、喘息、小児マヒなどが病気が出てくる度、我が子がかかったらどうしよう、と心配事がふえた気もする。
小児マヒなんてしならなかった。いや、知っていたし、テレビなどでは見ていたはずだ。でも、自分には関係無と素通りしていたんだろう。本書のなかでは好きな小児マヒになる子を産んだわけではない、台風にあたってしまうのと同じで不運なだけ、でも不運だからといって投げ出すわけにはいかない、そうだと思う。
育児書などのマニュアルだけでなく、ちゃんと我が子を親の目で日々見守っていかなければならない、と思わえてくれる本だった。
最後に、要所々々に赤ちゃんのイラストがあるのだが、無機質に見えたそのイラストが読み進めるにつれて、とても愛らしくみえてきた。