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福澤一吉氏(『議論のレッスン』)推薦。日本語のなかから日本人の考え方を反映すると思われる言葉(たとえば「やはり」)をとり出し、ひとつひとつ丁寧に解説、解釈をしている。
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[ 内容 ]
言葉と文化、言葉と思想・感情は、密接不離な関係にある。
なまじ・いっそ・どうせ・せめて・さすが・しみじみ……。
私たちが日頃無意識に使っているこれらの言葉は、いかなる文化伝統に生まれ、私たちをどのように性格づけてきたか。
長年アメリカにあって外国人に日本語や日本文学を教えてきた著者が、こんな翻訳不可能ともみえる言葉の底に、日本人独特の論理や価値観をさぐりだしたユニークな日本文化論。
[ 目次 ]
第1章 芥川の言葉じゃないが
第2章 なまじ
第3章 いっそ・どうせ
第4章 せめて
第5章 れる・られる
第6章 やはり・さすが
第7章 しみじみ
第8章 ところ
第9章 明日は試験があった
第10章 人情
第11章 何事のおはしますかは
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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読後、第一に連想した言葉がヴィドゲンシュタインである。言葉こそがすべて思索のもとであると考えた哲学者である。この本では、「丸々の言葉じゃないが」という枕詞や「れる」・「られる」などの文末表現に注目し、それらに隠されている日本人の考えたの癖や真意を明らかにする。例えば、その「れる」「られる」に代表される曖昧な文末表現は、責任逃れと同時に奥ゆかしさを示唆する。また、いわゆる本居宣長や志賀直哉といった古典作品のみに依拠するだけでなく、民衆に膾炙した文化についても考察を加えている点は評価したい。「写真はは一瞬を表象する詩である(だから日本人は写真が好きである)」という言葉には、はっとした。また、自分にとってはただの日本文化論にとどまらず、人間の奥に潜む心理や本意を読み取り、またその先を読むことの大切さを意識させたありがたい本であった。ただ、30分程度で流し読みした身ではあるが、日本人の特有の文章に洩れず、ポイントが分かりにくく読みにくかったので、悪いとは思いつつ星は4つとした。
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【由来】
・神保さん会合の後で須藤さんと話した政治談義で、国民性ということがキーワードになった。それで新書マップで調べたら出てきた。また、板坂元という人は面白そうだ。
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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