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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
チリンの悲しみ…ちょっと子供にはこの複雑な感情が理解できているかはわからないけど、いい話だと思います。今は今で楽しんでいますけど、大きくなってからまた感じるものがありそうです。
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この話を知ったのは4さいくらいだったでしょうか。あらすじは憶えていなくとも、その悲しさ寂しさといった感情をとても強く感じたのを憶えています。
もともとのアンパンマンもそうですがやなせたかしの作品には「孤独」というものがとても強烈に現れているように思います。
妄想好きだった私の中のファンタジーのルーツかも?
これから子供に読んでやりたい一冊です。
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悲しくって居たたまれなくって美しい。やなせたかしがアンパンマンでは伝えられない言葉がいっぱい詰まってる。
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幼い頃、非常に好きな絵本の一冊。
大切に大切に読んでいたにも拘らず、妹ABの双子連携攻撃によって落書きされ、ボロボロにされ、それでも抱え込んでいたのに、父によって知らぬ間に廃棄されてしまったもの(その後、癇癪を起こして大爆発してしまい、結局、制裁として二度と買い換えてもらえなかった曰く付き・笑)
弱肉強食や食物連鎖、それによる葛藤の後に齎される途方もない寂寞感と遣る瀬無さに、今でも落涙を禁じ得ない。是非とも読んでもらいたい一冊。
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絵本を超えた一遍の文学作品としても遜色ないほどクオリティの高い絵本です。
世代を越えて問いかけるそのテーマは「喪失」と「無常」。
やなせたかしさんの描く愛らしい仔羊のチリンが変貌していく様(さま)に
読み手は惹きこまれていくでしょう。
10年、20年、30年と時を経て読み返してみてください。
世の中の酸いも甘いも経験した大人になってから読むと、より深くこの作品のメッセージが心に響くのではないでしょうか。
もちろん、子どもの頃に出会っていれば、こんなに幸せなことはありません。
この作品に感動できる子はその後も豊かな読書人になっていくことでしょう。
なぜなら、読み終わっても永遠に心に問いかけるテーマを持っているからです。
その答えを探す旅は人生そのものです。
初版時に読了。再々読。
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チリンは羊の子供。ある日、狼のウォーによって大好きな家族を殺されてしまいます。家族の敵を取るためにチリンはウォーの所に行って…。
アンパンマンとは全く違うやなせたかしさんの世界。切なくて悲しい、大人にも是非読んでもらいたい一冊です。
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おかあさんをオオカミに殺されたひつじのチリン。
敵討ちをするために、オオカミの弟子になります。
そしてとうとう、オオカミのようなひつじになったチリン。
母の敵を討ちますが…。
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子ども向けとは思えない。心の闇が描かれている。やなせさんの作品は本当に深いところまで入ってきてこわくなる。
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やなせたかしの隠れた名作?
タイトルと表紙からはおよそ想像のつかない壮絶なストーリーに言葉を失います。
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近年「あらしの夜に」が流行ったけど、
それよりも遥かかなた昔に、こんなお話があった。
もしかしたら狼は、弱い物を蝕まなければ
自分が生きていけないことを心のどこかで
呪っていたのかもしれない。
私たちは、生きるために生まれて来た。
どれほど大きな傷を背負っていたって、
「それでも生きて行くこと」の大切さが 心に残っている。
チリンはきっと弱者と強者、両方の傷みの分かる
オトナになるのだろう。弱いけど強い、強いけど本当は弱い、
たぶん、そんなお話。
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オオカミに母親を殺された子羊のチリンがとった行動とは。
予想を裏切るリアルなラストにぐっときます。
表現が直截的(死ねとか)なので高学年向きかと。
読み終わるとシーンとしてしまいます。
それがいいかどうか…場の雰囲気を把握できている場合はOKかと思います。
8分ほど。
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著者である、やなせたかしさんご自身も「子どもの絵本としては相当インパクトの強いお話です。僕としては、子どもが現実の社会に出て行った時に出会う厳しさを思う時、こんな絵本も読んだ方がいいのではないかと思ったのです。甘さがなく、僕の作品の中では大変珍しいものです。」と書かれているくらいに、子どもにも,大人にも結構なインパクトで迫り、それぞれの立場で深く考えさせられる作品だと思います。
狼のウォーに母親を殺された子羊のチリンは、復讐のため強くなることを決意し、牧場を出て、復讐相手であるウォーのもとへ行く。チリンはウォーのように強くなることを願い、ウォーに特訓を求める。何故に復讐相手であるウォーのもとへ行ったのか、何故に復讐に燃えるチリンの願いをウォーは受け入れたのか。そこを洞察する力は残念ながら私は持ち合わせていないが、ウォーはチリンを森の中でも恐れられるほどの獣へと育て上げる。
長い年月を共に過ごしても相容れない同士であることには変わりない。けれど情というものは相容れない同士でも生まれるものだ。ウォーはどんな思いなのか、チリンはまだ復讐することを諦めていないのか、これからどうするのか。ここまでくると、読み手の気持ちが揺らぎ始める。「ここまで育ててくれたのだ、復讐なんてもうしなくていいんじゃないのかい?」って...。しかし、現実はそう甘くない。
憎しみが信頼へと変化していく中で、憎しみを否定すれば、母親の死も、群れを捨てこれまで自分がやってきたことも否定することになるのだから。
結末は是非,自分の目で確かめて頂きたい。私も上手く説明できないが、いろんな思いが絡み合い,熱いものが込み上げてくる。
何かを失い何かを得るために,何かを犠牲にしなければならない。犠牲にしたものに再び帰依することなどできない。そんな実社会の厳しさをしっかりと受け止めていかねばなるまい。悲しく苦しいことだが...。
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川越市立美術館でやっている、やなせたかしの世界展に行ってきました。
読み聞かせの時間があって、大きい本で読んでいただいたんですが、迫力があって、三歳の娘も私も身じろぎもせず聞き入ってしまいました。
三歳の娘には難しかったと思いますが、弟子入りのときのチリンの笑顔やひつじではない姿になってしまった事、チリンの気持ちの変化など娘がどう思っているか話せるようになった頃また読みたいと思います。
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◆とても可愛らしい表紙。開くと題字の下にひとつの詩。「チリンの すずで おもいだす やさしい まつげを ほほえみを チリンの すずで おもいだす このよの さびしさ また かなしみ」◆母親を殺されたチリンは強くなりたいと願い、どこからみてもひつじには見えないけだものに成長します。復讐を遂げるけれども、復讐では自分は取り戻せなかった。私たちが悲しい・大きな傷を受けたとき、自分を取り戻すためには、いったいどうすればよいのでしょうか。その難しさ・哀しみ・苦み。(初版1978年)
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これ、じつは、やなせ たかしのなかで1番好きです。
はじめて読んだときは、衝撃的でした。
ウエスタンって、いわれているらしい。確かに。
このラスト・シーンって、心に残ります。
やなせ たかしのやそしさと厳しさの両方がはいったお話です。