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科学の知識を覚えてもらうのではなく、理解をしてもらうところに主眼が置かれており、身近な所から次第に遠くの構成は、掴みから読者を引き寄せてくれる。
ただし、絵・字ともに細かいため、読み聞かせには不向きと思われる。
作者の同じシリーズに「地球」「海」もあり、こちらも是非読んでみたい。
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加古里子さんの人生を注いだ絵本といって過言ではない。計算され、時間をかけ、読み手のことを深く考えて丁寧に作られているのだ。
この本は、知識を強引に押し付けるものではない。少しでもこの世界・この星それらを飛び抜けた宇宙に興味を持った人間に、その背中を押してくれるような、あるいは手を取り導いてくれるような、1ページの中にぎっしりと描き込まれた情報量。これがただの写真ならばこんな感情は抱かなかった。加古さんの昔ながらの作風で温かみが生まれ、そこに丁寧に丁寧に描き込まれた情報にワクワクし、次のページへ行きたいのも山々、このページをどこまでも眺めていたいと衝動にかられる。
本文をすべてひらがなにしているのも、読み手に対して加子さんが与えたいものが伝わってくる。この本に出会えて、ほんとうに良かった。
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☆情報が詰まっているな。
実に地味な絵本で、初版1978年なのですが、いまだに、売られています。
子どもが選ぶのか、親が買い与えるのか、学校・図書館需要なのか、実に不思議な感じがします。
昨今のわかりやすく、刺激の多さを求める向きとは縁遠い方向性ですね。
「いいね」時代の中のオアシスですね。
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身近な自然の凄さ、人類の進歩の偉大さから宇宙に話を広げていくのがいい。後書きにその理念が書かれていて、それが良かった。
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いまからずーっと昔、小学生のころ”かこさとし”の「海」、「地球」、「宇宙」がお家にあって、この本でとてもたくさんのことを覚えて、そして想像を膨らませていました。
コロナでリモートワークしてる最中、ふと思い出して購入、大人になって読んでみるとかなり鮮明に絵の細かい部分まで記憶に残ってて、改めてすごく良い書物だなあと思いました。(ちなみに小学校の教科書については表紙も中身も一切がっさい記憶から消えております。)
対象物の相対サイズにこだわり、絵の横にその寸法を細かく書いてくれているところ、これが好きでした。おかげで生き物や建物を大きさと一緒に覚えることができて、また「世の中にはこんな大きな生き物がいて、こんな大きな建物や星があるんだ!」ってとても興奮したものです。
子供には超おススメ、大人にも結構おススメな一冊です!
(”かこさとし”「海」「地球」「宇宙」合わせての感想になります。)
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「カラスのパン屋さん」「だるまちゃんシリーズ」の加子里子さんが書いた、宇宙の広さ・深さを教えてくれる本。虫の世界から、視点をどんどん広く、高くして行って、最後は宇宙全部を眺める地点に到達する。むかしこういう本を夢中になって読んだなあと懐かしく思い出す。加子さんの書いた説明文は(子供向けに書かれているから当然だが)とても優しく、なんだか実現しそうだし、夢に出てきそう。大人も楽しめますよ。
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宇宙の大きさを正しく、楽しく届けたい気持ちに溢れた児童書。細かい情報が盛り沢山で、最後の解説と索引もすごい。読み聞かせには向かないが、高学年から大人まで楽しめる本だと思う。
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「宇宙、その壮大な世界を描くために、著者は10年をついやし、30場面(60ページ)もの大作になりました。まず、人間が、より高く、より遠く、より速く、走ったり飛んだりしようとしてきた結果、ついに宇宙へ飛び出せる脱出速度を獲得するまでが描かれます。そして、この本の中で私たちは、宇宙船にのって宇宙の謎をさぐりに飛び立ちます。」(『読んでみない?科学の本 しらべてみようこんなこと』子どもと科学をつなぐ会 編 連合出版 2000 の本での紹介より抜粋)
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金井良太『AIに意識は生まれるか』の中で、理科が好きになった原体験としてこの絵本が紹介されていて、どんな絵本なのか興味が湧いたので読んでみました。
ノミからはじまって宇宙の果てまで視点が広がっていく構成は、子どもが見たらワクワクするだろうなーと感じました。
巻末の解説文は大人でも楽しめました。
残念な点をあげるなら、白抜き文字の明朝体が小さい(というか線が細い)せいでちょっと読みにくくて、絵本だったらそういうところももう少し気にかけてほしかったなーというところですね。
世の中にはディスレクシアの子とかもいるので。
まあそんな考慮がなかった時代に作られた絵本なので仕方ないけど。