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日本文学界に震撼を与えた村上龍のデビュー作。
私は高校生の時に読んで衝撃を受けました。
しかし、最近読み返したらあまりにモロな描写に苦しくなって最後まで読み返せなかった。
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高校生の頃、最も共感できた人物は「リュウ」だと感じました。今、改めて読むと懐かしさはあれど、共感できなくなっている自分がいました。
でも、すごく綺麗で純粋な作品だと、私は思います。
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村上さんの出発点なわけですが、スゴイ。賞を取ったのは、その時の流行やらなんたらが関係して来て、今読み返しても、「別に」と思う方がいるかもしれません。でも、凄い、と思わされること間違いなし。
内容は暴力的で、退廃していて、と言った感じですが、文章はタイトルのごとく透き通っている。汚さを感じさせない、廃墟美術みたいな作品だと思います。
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この物語は、リュウの実体験を元に書いているのか。
想像で創られたストーリーなのか。僕にはわからない。
少なからず実話に近いのだろうか。
◆麻薬とセックス、現実と非現実
ストーリーは、簡単だ。
リュウは、19歳で、日々、セックスと麻薬に明け暮れる。
それだけ。
しかし、彼は、生きている感じがしない。
非現実的な描写がそうさせる。
夢の中にいるみたいだと思う。
小説で、僕が行なう行為の殆どが理由を記されていない。
強いドラッグで死にそうになっても、
黒人の精子を口に含んでも、
乗っている車が衝突しても、
友人が腕を切っても、
本当のリュウはそこにいなかった。
ダチとの部屋での宴が終わると、
不意に現実的になる描写がある。
それが、この小説のクライマックスだと思う。
僕はリュウが覚醒していると思う。
または、撹乱していると思う。
幻想が見えるが、それはメタファーだ。
本当の村上龍が世の中に投げかけるメッセージなのかもしれない。
詩的な描写で綴られたこの小説は、
スキャンダラスな事柄を描きたかったんじゃなくて、
自分らしさを描きたかったんじゃないかと僕は思う。
最後に、僕がこの小説で好きな行を紹介します。
恐怖を感じ始めたリュウが自分に言い聞かせるシーン。
「
いいかよく見ろ、
まだ世界は俺の下にあるじゃないか。
この地面の上に俺はいて、
同じ地面の上には木や草や砂糖を巣へ運ぶ蟻や、
転がるボールを追う女の子や、
賭けていく子犬がいる。
この地面は無数の家々と山と河と海を経て、
あらゆる場所に通じている。
その上に俺はいる。
恐がるな世界はまだ俺の下にあるんだぞ。 」
リリーと別れるシーン。
「
僕は床を転げ回る。
リリーは走って外へ出た、
車の音がする。
電球がぐるぐる回っている。
鳥が飛んでいる、窓の外を飛んでいる。
リリーはどこにもいない、
巨大な黒い鳥がこちらへ飛んで来る。
僕は絨毯の上にあったグラスの破片を拾い上げた。
握りしめ、
震えている腕に突き刺した。」
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これが処女作で、かつ昭和に執筆されたもんだとは…脱帽。
ヒッピー的で退廃的な世界ですが、どこか美しい世界です。
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龍さんの処女作。なんと言っても酷過ぎる・・・。それでも、ここまで表現したことは凄いと思う。本当に読むのに疲れた。
いまいちわからない・・・。
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セックス薬セックス薬です。
エログロい。
映画は観た事ないけど観てみたいような観たくないような・・・
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自分の現実とは遠すぎる世界だった。
時代のカベもあるのか、お話そのものは共感できなかったけど、美しい文章と表現力には吸い込まれた。
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コレが面白いかどうかは未だに解らない。
でも、なんとなくスラスラ読めた。
うーん、面白かったんだろうか?
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たしか、高校のころ(9年前)にアメリカで読みました。
村上龍の作品は、フィクションでありながら
裏づけのある取材を元に創られていると認識していたので、衝撃的でした。全然リアリティー感じられない。
目に見えてるもの、体験することは地球上のほんの一部と痛感。
日本で現実に存在する景色ではありませんでした。
僕にとっての村上ワールドへの入り口的作品
このエグさは、反面教師を求めてなのか?
存在するリアルを伝えたかったのか?
本人に聞いてみたいなと思う今日この頃。
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美しい作品。アンリアルの中から淡々としたリアルが伝わってくる。当時二十四歳だった村上龍が書いたとはとても思えない。紛れもなく、文学。
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限りなく透明に近いブルー…。なんて綺麗な題名だろう。それがこの本を手に取るキッカケでした。
それを裏切る衝撃の内容。麻薬に溺れる若者達の過激でグロい内容。読んでいて、気分が悪くなってしまうことも。しかし、半分を過ぎる頃には夢中になっていました。
ドラッグ、暴力、性…。激しい物語の中に、ひっきりなしに漂う、この静けさは何だろう?まるで絶え間なく波打つ夜の海の静寂のよう。主人公リュウの視線を通した表現は美しかった。
登場人物たちはみんな、実態がないかのよう。つかみどころがない。「現実と非現実の転倒」。そこに漂う静寂。
「自己」が崩壊してゆく。それが怖くて、主人公リュウは「自己」を必死で探している。限りなく透明に近いブルーになりたくて。
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姉に憧れる妹としてはね、お姉ちゃんの本棚にある本この本を模擬店で見たとき、もらってきてしまったんだ。で、お姉ちゃんに見せた。あぁ、まだ若かったのに恥ずかしい。
で、中身を読んだとき(まだ幼かったから)、これはこっそりもっていなきゃいけない本だってことに気づいた。
何歳の時に書いたんだろう。本当に体験したことなんだろうか。
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グロくて残酷なのに綺麗なんだよね。読み終えた時、こいつマジで天才だと思った。しかも、これを23歳そこらで書けた事に脱帽です。
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中学校の時、読書感想文で書くと国語の先生に少し早いわね・・・といわれた・・・。
芥川賞受賞の村上龍の作品です!
今読むとなんとなくわかる。。。って感じでした。
LUNASEAのRYUICHIもこの本に感銘を受け、曲を作った作品です。