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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000328162.html
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リングワールドは割と分かりやすいけれども、
この作品は非常に分かりづらいところ。
何を結末は意味しているのかが
まあまあ、くみ取り辛いのです。
結局言えるのは、
プロテクターになったところで、
彼らの変化の一形態が
人間に本当に作用することは
ないように思います。
それは、3世代目のプロテクターでも
ずっとずっと、パク人との戦いを
続けているでしょうから。
それはブレナンでも
なしえられなかったので。
きっと、終わらないように思いました。
これって、人間の欲を
暗喩しているのかなぁ…
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内容は興味深いのだが、ところどころ文章がよく分からず情景が思い浮かばない場面があった。もしかしたら、翻訳による影響かもしれない。
話は、人類が異星人と初めて接触する「フスツポク」から始まり、「ヴァンダーヴェッケン」「プロテクター」と続く三部作として描かれている。この異星のパク人は、見た目が人類と似ているところがあるのだが、それだけではなく種の起源を遡ると実は人類と近い種族であった。パク人は、幼年期、ブリーダー期を経て高い知性を持つプロテクター期へと移行する。面白いのは、その変化が体とは関係のない外的な要因によってもたらされるというところだ。また、高い知性を持っているにも関わらず、守るべき存在がなくなると自然に食べることをやめ餓死する。このプロテクターの持つ性とも言える性質もユニークで面白い。プロテクター、つまり守る者という名前に反して結構好戦的であることを初めは不思議に感じたが、それは守るべき対象にとって害になりそうなものを排除している結果に過ぎないと知って納得がいった。ほぼ永久とも言える寿命を持つプロテクターは、その時間感覚も人間とは当然違って物事を長すぎる目で捉えているわけだが、本書1冊で何百年も物語が進行し、そのことがそれをうまく表していると感心した。
短篇集である中性子星を過去に読んでいた身としては、中性子星 BVS-1 が再度登場したことが単純に嬉しかった。シリーズものを読んでいるという思いが強調され、より作品に入り込める。宇宙史としては、こちらの本で描かれた発見の方が先ではあるが。