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紙の本
最後に書かれたのにシリーズ3作目の不思議
2005/04/19 00:15
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪人オヨヨ大統領のシリーズ3作目。
中学生になった大沢ルミ。ヨーロッパへ旅行するというノー天気な父親のお目付け役として同行することに。が、二歳になる妹のリサはカバンに隠れて旅行についてくる、着いたら着いたで麻薬密輸事件に巻き込まれる、さらには一文無しになって成り行きで吸血鬼を探しに古城にいくことにはなる…。この二人のいくところ、必ずハチャメチャな大騒ぎが。そして待っていたのはオヨヨ大統領の黒い影…。
テンポのよい筋運び、軽妙なギャグ、エキセントリックな登場人物たちの奇想天外な行動などなど、いつもながらのノリで一気にクライマックスまで突き進んでいきます。
ここでちょっと知ったかぶりをしてウンチクを一つ。はじめにシリーズ3作目と書いたのですが、実は7作あるシリーズ中書かれたのは一番最後。話の中でも、シリーズ作「大統領の密使」「合言葉はオヨヨ」などの後に起こった事件になっています。が、3作あるジュニア向けのうちの最後の3作目、シリーズ4作目(書かれたのは3番目)の「大統領の密使」につながるように最終章が書きなおされている、などの点で今ではシリーズ3作目に数えられるようになりました。と、どうでもいいことを書きましたが、シリーズを通して読むんだったらやっぱり3番目に読むのがベストです。
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