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ぼくと奥さんと、そしてねことの生活。かわいい本です。でも、これを読むと、ねこをとても飼いたくなるのと同時に、飼うのが怖くなるなぁ。
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「ねこには未来というものがないのよ。ねこには未来を知覚する能力がないんだって」「じゃあ いなくなったり死んじゃった猫たちは、けっしてその豊饒な未来を失ってしまったんじゃなかったのか?」「ねこには、夭折も不可能なのね」「でも、未来があるってことがそれだけ幸福なことかどうかはわからないぜ」 タイトルにもなっている、この会話の部分がくっきり記憶に焼きついてる。
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とてもかわいくて、素直で、素敵なお話。ねこ好きでない人が読んでもねこ好きになってしまうかも。そして、とっても結婚したくなる。
かわいいねこが、どんどん死んでしまい、悲しい気持ちになるけれど(昔と今では、ねこの飼い方や、ペットに対する感覚が違うようだ)、何度読んでも、最後のシーンで目頭が潤む。
解説を読んで、こんなかわいい感覚の持ち主がこわい人だなんて!と驚いた。
2006/07/25再読
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ねこ嫌いだった僕が、ねこ好きの奥さんと結婚して、ねこを飼うようになりました。ねこを巡った人間の心模様を綴るエッセイ。
生き物を飼うと、様々なことを学べます。その点で、猫からは沢山の事を教えてもらえそうです。読み終えた時、猫を飼いたくて仕方なくなりました。
読みやすいのになかなか読み進まない。詩人が書いたせいか、とっても密度が濃くて、表現も綺麗。童話めいた文面だけど、作者は知性に溢れた人なのが分かります。
裏表紙の猫の絵が可愛い・・・表紙のような赤い猫なんていないけど、このエッセイの中には何匹も登場している気がします。
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半分ぐらい読んだところで気づいたけど、多分これ昔読んだわ。
ねこ嫌いの人が、ねこ好きの女性と結婚し、ねこを飼ってねこ好きになってく話。特徴的な文体で、好きな人は好きな気がする。話としては、淡々と日記のように進んでいって、ちょっと悲しい感じで終了。
まぁまぁ面白いかな。
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猫が苦手だった詩人の長田氏が新婚生活に入ると、愛する妻は一言「なによりもまず猫をかいましょうね」!そして新たなワンダーランドが彼の前に広がり…。昭和の時代の猫をめぐる悲喜こもごものストーリー(時にかなり切ない…)が、長田氏のユーモアに包まれて、語られた軽妙なエッセイ。長新太さんのとぼけた味のある挿絵もぴったり。個人的には、ラストの章の“わが友マーマレード・ジム”が気に入り、そのアラン・シリトーの「マーマレード・ジムの冒険」を是非読んでみたい!!
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世の中の猫好きはこれを読んでどう思うのでしょう。
世の中の猫好きとは、猫を愛しつつも一度ならず猫を失い、なおまた違う猫に猫なで声で「おいでおいで」と手招きせずにいられない人たちのことを言うのではないでしょうか。
そうした人たちはこの本に慰められつつも泣かされて切なくさせられて、そしてどうもショッキングなこのタイトルについて説明する項で、ホッとさせられるのではないでしょうか。
とりあえず私は最初の猫を亡くした小学生の時、おんおん泣いてこの本に慰められたものです。やつらについてはしょうがないのさ、次を探せよ、と。
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猫を飼ってみたい。けど猫を飼うって大変なんだなぁ、かわいいだけじゃないのよね、と当たり前のことを読み終わった後に感じた。
猫のことは今現在猫を飼っている人だけにしか語ることができない、という表現に納得。ということは私はまだ猫のことを知っていることにはならないんだなぁ。
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猫好きの私には たまらない一冊でした
図書館から借りた その本は ずいぶん
古いもので 初版の昭和50年のものでした
薄茶に変色した本も風情があっていいものでした
猫嫌いだった人が 猫好きの彼女と結婚をして
猫を飼い始める・・・。なんとなく ほんわかした感じ
猫を分けてくれる ベッシーおばさんも雰囲気があっていいわぁ~
猫をどうしても欲しくなった時に
「かわいい仔ねこをください、きっとかわいがります」
そんな 張り紙ってかわいいなぁ~
一匹の猫の話をずっとではなく
何匹かの猫との出逢いと別れ・・・。
作者の表現がとても優しく 心が暖まる感じがしました
比喩の感じが好きでした
あとがきの なだいなださんの解釈
「ねこに未来がない」それは 人間に当てはまる
読み方、受け取り方によっては 全然違う解釈の本になるのかな
図書館から借りて サッと読んでしまったので
今度 本屋さんへ行った時に 購入して またゆっくり読みたい
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「ねこには未来はない」というタイトルが刺激的。未来がないってどういうこと?絶滅するってこと?まあまあ、読んでみて!
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猫好きの人には割りと有名な本なのだが、詩人としての表現が、読者にとってのこの本に対する好き嫌いを大きく分けている。
当時(1970~80年代)飼っていた猫を溺愛していた僕にとっては、とても楽しく読めた本なのだが、最近の日本で猫を買っている人達とはペット事情を含めたその感覚も異なるようで、現代の読者は氏が猫を愛していないと感じる人もいるようだ。
あの頃の日本では、猫は自由に生活しており、飼うという認識がないというか飼い主は猫を束縛していなかった。
「犬は人につき、猫は家につく」といわれるように、確かに猫は家を意識してはいるのだが、食事と寝床以外は、生死を含めて縄張りを自由気ままに歩き回って生活していたのだ。
それゆえ、氏の愛した猫達も突然帰ってこなくなったり、他の猫と喧嘩して亡くなったりする。
それが詩人としての表現で書いてあるものだから、その表現の紙背を読めない読者は混乱するのかもしれない。
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おや? 表紙の絵が変わっている。昔、私が読んだときには、長新太さんの赤いネコの絵だったのに。本の中身も好きでしたが、表紙も好きでした。「ねこに未来はない」というのは、「ねこの前頭葉はとても小さいため、ねこは未来を関知する能力がない」という意味です。
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ねこ好きの奥さんと結婚し、ねこと暮らすことになった日々を綴ったエッセイ。
まず印象に残ったのが、文章自体の魅力です。甘すぎず、辛すぎず、ふわふわしつつも冷静で、とにかく、、、チャーミング!な文章でした。
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自分は猫アレルギーだけど、自分の好きな人には猫贔屓の人が多い。内田百閒、アラーキー、中島らも、大槻ケンヂ。ってことで読んでみた。
犬と人間の絆となると少々暑苦しくてお涙頂戴になってしまうけど、この作中の猫の存在感はちょうどいい。どの猫も呆気なくいなくなってしまったり、壮絶に死んでしまうんだけど。
いずれにしろ、かなり好きな雰囲気の本。詩人が書くエッセイ。児童向け。
猫好きの人にプレゼントしようっと。
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詩人の長田弘さんの猫についてのエッセイ。
家の内外を行き来しながら飼われている、そんな猫達との出会いと別れについて書かれている。
だいぶ前に書かれた本なので、猫を飼うときに室内飼いという概念が全く無いのにちょっと驚いた。
猫に未来は無いというタイトルは、猫のお先は真っ暗という意味ではなくて、
猫の脳には未来を考える部分が無いという意味。
猫達は先のことを、あれこれ考えることはできないけれど、今を精一杯生きている。
猫達は治療が苦しみを長引かせるだけかもなんて、将来のことを考えたりしないのです。
だから闘病している猫の飼い主さん達も、今、自分にできる精一杯を猫達にしてあげればイイと思うのです。