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明晰な頭脳にものをいわせ、巧みに法の網の目をくぐる。ありとあらゆる手口で完全犯罪を繰り返す“天才的知能犯”鶴岡七郎。最後まで警察の追及をかわしきった“神の如き”犯罪者の視点から、その悪行の数々を冷徹に描く。日本の推理文壇において、ひと際、異彩を放つ悪党小説。主人公のモデルとなった人物を語った秘話を収録。
発表以来20年、これ以上の悪党小説は書けなかった、とまで言った推理小説。
詐欺の手口がどうとかよりも、主人公の頭の中身とか悪の哲学とかが魅力的でした。
1960年に書いたもんが飽きずに読まれるなんてすごいなー。。。
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高木彬光(たかぎあきみつ)の最高傑作。天才詐欺師鶴岡の悪事を描く長編ピカレスクロマン。60年代の古い作品であるが、とにかくおもしろくこれまでに3回も読んだ。おすすめ。高校生のときに初めてこの作品に触れたときは、男の悪の生き様にあこがれたものだ。映画化、ドラマ化もされている。
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究極のピカレスク小説。
だけれども確かに七郎は悪人だけれども
今までの悪人とは違って
「うわ!」と言う感じの悪役ではないのです。
ひそやかな悪人。それがぴったり。
でもどんなに賢い悪人でも
やはり終りの日が来てしまうもの。
でも終りが来ても彼はカンタンにしおれないのです。
只者じゃないね!!
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法律の穴をついた詐欺……なんてよく思いつくなぁと思いながら読みました。途中まではおもしろく読んでいたのですが、私にはちょっと長すぎたのと、人が追い詰められていく様子の描写が多く、疲れ気味になってしまいました。
私には、少し難しかったのかもです。
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法の抜け穴を利用して金融詐欺を繰り返す男の話。
どのエピソードも巧妙かつ大胆でとても面白い。ただ騙される相手が皆金策に喘ぐ会社で、主人公がそれにとどめを刺す形になっていたのが、読んでいて少し心苦しかった。
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法の網の目をくぐって金融詐欺を繰り返す、天才詐欺師の話。
戦後、間もない頃が舞台で、前半は光クラブがモデル、後半は創作とのこと。
用意周到、大掛かりな詐欺の話で面白かった。
(図書館)