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みんなの評価3.6

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紙の本

舞踏会の三つの道具・海兵と菊と花火

2000/08/18 17:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Akiyoshi - この投稿者のレビュー一覧を見る

概略としては、明治19年に鹿鳴館で舞踏会が催され、
その場に主人公(女17歳)が社交界デビューをする日のことである。
彼女は容姿が華麗で、主にその自意識や優越感を中心として、
感情の流れは構成されている。
その流れで特筆すべきは、途中彼女と踊る外国人海兵である。
彼こそがピエル・ロティなのだが、
彼女と踊り終わった後に呟く全ての言葉に、
虚飾を求めて装いつづける人間への「皮肉な微笑の波」が込められており、
感情の動きと同調した、情緒的なレトリックを味わえる。
そこで大きな役割を果たすのが「菊」と「花火」とである。
連想できる比喩的な言葉に、咲く・散る、などがあるが、
他の花ではなく「菊」としたところにも意味を汲み取りたい。
当然鹿鳴館ゆえに天皇としての菊が飾ってあり、
それを必然的に用いることにもなったのであろうが、
大輪の菊という非常に人手を必要とし、華奢で折れやすく、
そして葉よりも花が異常に肥大している植物としての特徴に、
何らかの意味を持たせていると考えれば、
背後に芥川自身の「皮肉な微笑」が浮かんでくるように思える。

この小説は、海兵の言葉と、菊と、花火の用いられ方に注目すれば、
よりおもしろく味わえるだろう。
近年のものにはあまり見られない、
小説全体で成立する、文学的なレトリックを堪能できる作品である。

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2006/06/04 23:34

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