紙の本
尻くらえ孫市!
2001/10/07 02:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
司馬遼太郎の著作だけれど、どこまでが史実かはわからない。というのも、雑賀孫市は好色で放胆でという性格に描かれているからだ。実際に雑賀孫市の子孫の方からクレームがついたらしい。物語の舞台は戦国。でも、戦国のにおいがあまりしない。そういえば、雑賀孫市率いる雑賀党は、戦国時代のような人々の関心をひくような時代だというのに、あまり知られていない部類にはいるのではないだろうか。そんな雑賀孫市(鈴木重秀)にスポットをあて、戦国時代を生き抜く男の様を描写している。
雑賀党は信長−本願寺の戦いに本願寺側として参戦する。自然、まわりの環境は本願寺一色になるが、そんな中でも、彼は自分らしさをなくさずに自分らしさを通して生きていく。そんな姿を凄いと思うし、また憧れてもしまう。
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孫市…といえば私の場合は戦国無双です(笑)。雑賀衆の棟梁、孫市のなんとも無邪気な性格はいとしいですwそして木下藤吉朗との友情も、彼ならではなんだナァ…とホンワカしました。
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雑賀孫市(実は、鬼武者のゲームの中にも出てくるよね笑)の話なんだけど、何よりとにかくテンポが良い。
そして、孫市はものすごく女好きなんだけど、それがまたものすごくチャーミングで。
けっこう好きな作品です。
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読みはじめは面白かったが、終り方が味気なく、振り返ってみるとストーリー展開もイマイチ。
ダラダラと歴史叙述をしているものよりは良いが、司馬の作品の中では下位にランクされるでしょうな。
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雑賀孫市を主人公にこれだけの長篇を書けるのは司馬氏ぐらいでしょう。石山合戦や信長の紀州討ち入りに対して抵抗した男を、小地域戦闘のうまさ、底抜けの楽天主義、倣岸さ、明るさ、そして愛すべき無智、すべてをそなえた戦国時代の地侍の典型として描いている傑作。
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めっちゃ理想の漢です。
戦国後期、信長を最も脅かし続けた
最強鉄砲集団雑賀衆頭領雑賀孫市(鈴木重秀)のお話
武人としても男としても最高最強。
楽天快楽主義でやりたいコトしかやらなくて
周りは呆れてても結局腕は天下一だから
頼って、最後には孫市の人柄に惚れ込んで、
その周りの気持ちを知ってか知らずか
関係なく自分の筋は通しまくる。
そんな粋なトコロにマジ惚れです。
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紀州雑賀衆の頭目として鉄砲を武器に戦国時代を豪快に生きた孫市。確か、他の小説でその存在を知り、この作品を読み始めたように記憶。テレビでは林隆三が演じたような記憶有り。
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戦国時代、どの大名もが恐れ、味方として欲した鉄砲集団『雑賀党』。その頭領・雑賀孫市は、鉄砲の名人だが無類の女好き。拘束を嫌い、どの大名にも属さず自由気ままに女と戦。当時の実力者・織田信長に悠然と立ち向かい、「尻啖(くら)わす」様を痛快に描いた一作。
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秀吉との関係がとてもツボ。無邪気なまでに秀吉に好意を持ち正面からぶつかろうとするマゴに対し、秀吉はマゴに好意を持ちつつも一歩引き冷静に「孫市に筒口を向けよ」と下知する場面がグッときました。子供のように危なっかしい、可愛いくてせつないマゴでした。
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「読書のすすめ」さんおすすめ本。
たしか、日本一のお金持ちの斉藤一人さんの
おすすめ本で、司馬遼太郎の読む順番として
まずこの本を。それから「坂の上の雲」
→「太閤記」だったよなうな。
とても楽しく面白く、
小学生の甥っ子に読ませてあげたいと思いました。
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気づけばふらふら〜っと、読み返す自分がいます。
あんまり歴史モノという気負いなく読めるのは、やっぱり司馬先生の描くキャラクターの生々しい魅力ゆえなのではないかと。
秀吉にしろ信長にしろ、肩張った歴史の人物というよりは、生の人間そのもののドラマを読んでいるような気がする。
歴史が先にあるのではなく、人物があって歴史がついてくるような感じがするのです。
そして孫市。正直信長や秀吉ほど資料が残っているとは思えないこの人に、ここまで肉をつけて、血を通わせる司馬先生は本当に凄い。
読むたびに、司馬先生の描く孫市の魅力にやられます。
その生き様が、滑稽だから哀しいのか、哀しいから滑稽なのか。
それとも底抜けに明るいから滑稽で、哀しいのか。
読み返すたびに考えるんですけど、いまだ答えは見つかっていません。
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時は元亀天正、戦国乱世の真っただ中。天下統一を目指す織田信長と、民衆に影響力をもつ浄土真宗の本山・石山本願寺がついにぶつかりあう。本願寺勢力の中心人物となるのが、主人公雑賀孫市である。
孫市、紀州雑賀党の御曹司であり、鉄砲集団の棟梁。合戦の主役となりつつある鉄砲を自在にあやつり、鉄砲隊の采配をとらせても天下一。しかし、この物語に描かれる孫市の魅力は、何にも縛られず自由を愛する男児として描かれる所である。底抜けに陽気、楽天家で、自信家。そして無類の女好き。
孫市が惹かれる女はなぜか他に想い人がいたりと、なかなかにしょっぱい女関係が憎めない。かわりに、木下藤吉郎こと羽柴秀吉やら、本願寺の僧・信照やらにはやたらと好かれ、孫市の命運が思いもよらない方向に導かれていったりする。
天下の信長の軍勢を向こうにまわし、ひと泡吹かせてやるという、それこそ男児の本懐、冥利に尽きるというものである。痛快である。快男児の話が大好きな人には、満足の一冊。
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司馬作品は やっぱり 主人公が かっこいい!
2~3ページ読むだけで 陽気でさばけた気性の孫市に
惚れ込んでしまいました。
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歴史ファンタジーだな、この作品は。歴史的な流れをしっかりと押さえつつ、司馬氏が「こうあって欲しい」というような、陽気でスーパーな侍として孫市を描いている。
また、孫市が属していた紀州の雑賀衆と縁深い本願寺についてもかなりのページが割かれている。話の本筋からは脱線してしまうほど詳しく述べられているので、その部分は我慢して読むことにしよう。そんな機会はなかなかないのだろうから。
信長や秀吉等と違い、その足跡や生い立ちなど、ほとんど知られていない、そのくせ当時の重要な合戦には名前が刻まれているという雑賀孫市。あまり堅苦しく考えず、楽しくストーリーを追いかければ良いと思う。
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前半めちゃめちゃカッコよかったんだけど、後半が普通の人になってきた感じ。
でも、最後まで一気読みでした。