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全1巻。
ぶあつい。
最近2巻で再販。
名前は良く聴く孫氏。
あの書を書いた人と、その子孫の話。
海音寺さん後期だからか、
少し苦手な文体。
西郷隆盛に近い。
まあ。
紀元前だし。
外国だし。
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個人的禁書。面白すぎて手に取ったら最後、読み終わるまで眠れなくなってしまうから。海音寺作品お約束の解説が入るけど、それがOKなら絶対にオススメ。これ以上にハマッた作品は皆無。軍事ヲタクな孫武、ガキ大将の孫ピン、どちらの設定も素晴らしすぎ!
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海音寺文学はいつも外れがないっ
この『孫子』は春秋時代の 孫武 とその子孫と言われる
戦国時代 孫臏の二本立の為、文庫にして重厚。
もちろん。この二人をもって『孫子』と呼ぶわけだから
一冊に纏める事自体大変なわけで・・・
それでも。海音寺小説は一気にそれを読ませてしまう
魅力があるという事だ。
二人の天才兵法家の小説における人物像に意外性を
持たせ、そこからグイグイと物語に引っ張っていく
楚。そして呉越は、それでなくても魅力たっぷりの
英傑が時代を駆け巡る中、孫武 の有り様は
流石!海音寺先生っ!と唸らずにはおれない。
孫臏と龐涓の物語も前半の友情をより厚く読ませる事で
後半の復讐劇が見事に際立つ
海音寺文学 はいつ読んでも新しい~
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再読
死ぬまで食べるに困らない程度にお金があったら隠居したい
けーえーじゅつというか老人思想でなく老荘思想というか
中華の幅広い歴史物語は日本のそれとまた一味違って味わい深い
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兵法といえば古来の軍学・兵学のことであり、具体例では孫子の兵法ともいうべき原点です。
己の興味によりかつての戦争の研究を始めた孫武。
楚の平王への復讐に燃えた伍子胥が呉の国を訪れ、孫武のもとを訪ねたことにより、孫武は在野の研究者から呉王の軍師へ転身せざるをえなくなります。
そこで実績をあげ、権力闘争に巻き込まれないうちに身を辞すわけですが、伍子胥がいたからこそ孫子の兵法というものが世の中に普及したかとも思えます。
その孫武の子孫である孫臏。
彼もまた在野にあって、龐涓が修行のために孫家を訪ねてこなかったら兵法勉学に力を入れたかどうかも疑問ですし、龐涓によって罪に陥れられ、脚を切断する刑と額に罪人の印である黥を入れる刑に処されたことによって、その才能を余すことなく発揮できたかのように感じます。
いずれにせよ、「勝って戦う」(勝利するための下準備が整い、天地人がそろったところで、勝利を確認するために戦う)が孫子兵法の基本なのでしょうね。
筆者も冒頭で書いておられましたが、孫子の兵法は兵法だけに留まらず、ビジネス社会でも応用できる人間心理であるということです。