紙の本
こんなに面白いとは!
2018/12/27 18:34
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投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
古い大作家さんの作品だし、何しろこの小難しそうなタイトル!と不安でしたが
読み始めたらなんとまあ面白いったらない!谷崎潤一郎スゲー!(敬称略)
ところどころで今とは違う価値観(弱虫男の表現など)に驚くのもまた楽しい。
それはそれとして全体を貫く美的センスに強い共感を覚えます。
いろんな国とかいろんな人に怒られそうな表現もだーいぶありますが
この時代の作品であったらからこそ読み継がれることが許されていると思うと有難い。
読んだこと無い人には是非是非読んで頂きたい作品です。猫も有ります。
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とりあえず読んでおいてソンはないかと。
我が家の中にはあるけどすぐに出せないので確認はしていませんが中公文庫版の解説はたしか吉行淳之介さんだったような記憶があります。
ということでなんとなく数種類持っているのですが残すならこれを。
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カテゴリ:図書館企画展示
2013年度第1回図書館企画展示
「大学生に読んでほしい本」第1弾!
入学&進級を祝し、本学教員から本学学生に「是非読んでもらいたい本」の推薦に係る展示です。
西原直枝講師(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。
開催期間:2013年4月8日(月) ~2013年6月17日(月)【終了しました】
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
乾正雄『夜は暗くてはいけないか―暗さの文化論 (朝日選書)』とあわせて読むとより楽しめます。
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表題など作者の美学、特に日本の美について語った随筆集。電灯や電車などが生活に出てきた時代ということで、現代とは大分感覚が違うので共感はだいたいしないが、日本の美を愛する考え方の著者を好きになった。春の盛り、桜を見に電車に一人揺られる旅がしたくなる。
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小説ではなく、エッセイです。
著者が日々感じた様々なことに対する自身の考えを刻々と語っています。
小難しいかと思いきや、とても読みやすく、視点も面白かったです。
多くのページが割かれているのは、タイトル通り『影』についてです。
今風にいうと、蛍光灯がLEDになっちゃって目がチカチカする〜! 光が強すぎてなにもかもはっきり見えすぎちゃっていいの? みたいな感じなことが、行灯からガス灯へ、ガス灯から蛍光灯へと変わりゆくご時世の流れと、西洋風が取り込まれた日本の家の作りの変化、と明かりに焦点をあてて風流について検討するさまがとても興味深く描かれていました。
著者のように考えながら日々暮らしてはいないので、面白い視点だと思います。
その他に旅について、トイレについてなど書かれていて面白かったです。
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「恋愛及び色情」 p.89
「恋愛の解放」「性慾の解放」という点において、漱石「三四郎」「虞美人草」に出てくる女性とその扱い方とは紅葉の作に見出し難いもの
↑〜虞美人草までの漱石って、あたらしい女性を描いてはいるけど結局それを肯定できなくて(虞美人草の藤尾は自殺する)、旧思想、道義の勝利を肯定してて、それは紅葉の金色夜叉と通じるんじゃないかとおもっていたので違和感。漱石と紅葉を読み直すと決めた。