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副長・ブッシュに続いて、この巻になって艦長艇の艇長・ブラウンの活躍が始まります。ようやく役者が揃ってきた感じです。
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ここまでの印象は。。。。
随分久しぶりの再読です。それまでの長い間に、ひょっとして神格化するような作用があったのでしょうか。本音を言うと「こんなもんだったかしらん」という感じがあります。面白くないわけではないのですよ。充分に面白いのですが、初読の時はもっと凄い衝撃を受けたような記憶があるのです。
ひょっとしたら私の年齢のせいかもしれません。また、本の内容が時代の中でついて行けなくなっている(女性の扱いなど)所がある所為かもしれません。
この作品の魅力は、やっぱりな何と言ってもホーンブロワーの人物造形にあると思います。そこは古びない。やっぱり魅力的です。これにブッシュやブラウンがからんでくるとますます生きてきます。
そして2番目がアクションシーン。ここも素晴らしい物があります。
そして3番目に恋愛。どういうものかイギリスの小説には必ず出てくるような気がします。このシリーズに続いたボライソー・シリーズの最後のほうは、ほとんど恋愛小説の感があります。しかし、どうもここが苦手ですね。このあたりがこの作品の欠点でしょうかね。