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紙の本

スパイ小説の巨匠による代表的《陰謀》

2002/02/27 22:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キイスミアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 イスタンブールを訪れた英国人の推理小説作家ラティマーは、ディナーの席で出会った秘密警察長官の奇妙な誘いを受け、国際的な犯罪者ディミトリオスの死体を目にする。謎包まれた男の変わらぬ表情を見てしまったラティマーは、ディミトリオスという人物の人生に強い興味を抱いてしまう。彼の過去を調べていくうちに、ラティマーは自分以外の人間が真相に迫ろうとしていることに気がつく。そして、彼の身に危機が……。
 
 かのヘイクラフトによって注目に値する作家と評された、スパイ小説の巨匠エリック・アンブラー。彼のミステリ界への貢献は、スパイものという新たなジャンルを創りだしただけではなく、評論家の堺康麻呂は『海外ミステリー辞典』(権田萬治篇、新潮選書)の一節で、エリック・アンブラーという作家は《独自のリアリズム・スパイ文学》を確立させた、とアンブラー独自の作風を評価している。
 
 
 謎のディミトリオスは、強盗殺人や人身売買、国家主席の暗殺などを企て、各国の警察から20年もの間追跡されているのに見事に逃げおおせていたという犯罪者。彼の犯罪行為は世界各国を股にかけたもので、アンブラーは第二次大戦の時代背景、各国間の緊張と均衡の状態とを考察した上で、国際的な陰謀とディミトリオスとの関係を描いている。
 
 この作品は、ディミトリオスの死体を見たという主人公ラティマーの体験が、只者ではない人物たちの興味を惹き、推理作家を危機へと追いやっていく巻き込まれ型のスパイ・スリラーとなっている。

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紙の本

ユニークな作品だが…

2002/02/12 18:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 たいへんユニークな作品。古典的名作と呼ぶにふさわしく、後世に多大な影響を与えたのもうなずける。独特なムードを持っており、そのスタイルの中に今日のハードボイルドやエスピオナージュや情報小説の萌芽が読み取れる。
 しかし、面白く読めたかというとそれはまた別問題で、特に前半は退屈でしんどい部分が多かった。最大の弱点は、主人公の作家がディミトリオスの足跡を追いかけるインセンティブが弱すぎるということ。それによってスリルとサスペンスが希薄になり、追跡される側の悪漢の強烈さも半減されてしまっている。それと、ほとんどの部分がディミトリオスという謎の人物を表舞台に出さずに、その周辺の人物が語る叙述的・説明的な描写になっているため、静的で躍動感に欠けるものになっている。
 作者がやろうとした意図はよくわかる。単なるエンターテイメントではない高次のものを目指した姿勢は評価できるが、それだけに犠牲にしたものも大きいといえる。後半のツイストやアクションも、今となってはありきたりのもので、結局クラシックとしての評価がほとんどの得点をしめる作品という印象。

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