紙の本
充実の一書。
2019/07/31 12:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
観世音菩薩第二十五と陀羅尼の口語解釈を知りたくて購入し、他の内容と併せて通読しました。
全体的に興味深かったですが、陀羅尼は特にその印象が強かったです。陀羅尼はひらがなだと本当に呪文のようですが、漢字化すると浮き出てくる手紙の様な感覚を味わえます。
なかなかに濃い内容だったと感じました。
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つらいかなのときもあるけど感動しながら読了できましたのです。皆さんどうもありがとうございます。
法華経全部読めたのはご守護だと思います。
「身上身下」の出水出火のところや地湧の菩薩様のところは驚いたと同時に感動しました。
信じるか信じないはその人の信心によるべくあるのでしょう。
頑張って読むといいことありそうです。
ご苦労様です。
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法華経巻6から巻8までを収める。「如来寿量品」は釈迦牟尼が過去の仏の転生であることを説く。「常不軽菩薩」や「薬王菩薩」、「妙音菩薩」、「観世音菩薩」、「普賢菩薩」などの方便がいろいろと書かれている。菩薩はいろいろに仏・王・女人・夜叉・童子などに変化して、励ましたり脅してたりし、仏の道にみちびく。つまり、さまざまな人が菩薩である可能性があるのである。法華経の功徳を説くフレーズも多い。
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漢訳『法華経』とその邦訳文、サンスクリット原版の邦訳文、の3種の文を収めている。主としてサンスクリットからの邦訳文を読み、適宜漢訳文を参照した。そもそも『法華経』は大乗仏教の経典で、自力中心の小乗に対して他力による涅槃を認め、それに至るために読むべき経典は『法華経』で、それが経典中の頂点に立つものであるとする。どちらかと云うと、釈迦の教えそのものを詳述するものではなく、いかに大乗が素晴らしいもので、更には諸経の中でこの経が最上のものであると述べているように思う。内容についての感想は、宗教に関わるので遠慮したい。