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四国遍路から興味が広がり空海のことを知りたいと思った。
知らない言葉、なじみのない言葉がたくさん出てきて判らないことが多かった。
しかし少しだけど空海への知識が広がり、更なる興味が沸いた。知らないことが増えたことで、それを知りたい欲求も生まれ興味が広がって良かった。2006/12月
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弘法大師空海がいかにして密教に出会い、解釈し、日本に広めたかを知るとともに、密教自体の本質についても垣間見ることができる一冊です。
当時の日本の仏教界及び俗世にとって空海が、教科書で記される以上に衝撃的な存在であったろうことが窺われて楽しかったです。
とても薄い本なので密教入門書に最適だと思います。
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差別化なんて流行ったのはもう10年以上前だろうか。
そのころ「差別」という言葉を初めて日本(世界)で使用したのは空海だろうと思っていた。大日如来の化身として全てが現れるなら(一にして多であるならば)、その現れ方に注目する必要も生じる。それが「差別」だろうと朧げに。
きのう「空海の思想について」を読んでいたら、こんな一文が。
一切顕形表の色は、是れ眼所行、眼境界・・・・・・・意識境界、意識所縁なり
是を差別と名づく。
嬉しかったね やっと捕まえた。
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(2011.10.06読了)(2011.10.01購入)
東京国立博物館で、空海の展覧会を見たのですが、空海についてほとんど何も知らないことに気がつきました。薄い本だったので、とりあえずとっかかりにいいかなと思い購入し、読んでみました。
☆梅原猛の本(既読)
「仏像」望月信成・佐和隆研・梅原猛著、NHKブックス、1965.04.20
「続・仏像」望月信成・佐和隆研・梅原猛著、NHKブックス、1965.10.20
「湖の伝説」梅原猛著、新潮社、1977.01.05
「ヤマトタケル」梅原猛著、講談社、1986.01.20
「ギルガメシュ」梅原猛著、新潮社、1988.10.15
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「空海と密教美術」展
主催:読売新聞社、NHK、NHKプロモーション
会場:東京国立博物館平成館
会期:2011年7月20日(水)~9月25日(日)
観覧料金:一般1500円
観覧日:2011年9月9日(金)
「密教の教えは奥深く、文筆で表し尽くすことはむずかしいので、図画を用いて教えを広める、という言葉を空海は残しています。そのため真言密教では造形を重視しました。この展覧会では、空海が唐から請来したもの、自筆の書、指導して造った仏像など空海ゆかりの作品と、その思想的な息吹を色濃くとどめる時代の作品を中心に、真言密教の名品の数々をご覧いただきます。」(ホームページより)
空海、密教について辞書には、以下のように書いてあります。
【空海】(774-835) 平安初期の僧。日本の真言宗の開祖。諡号、弘法大師。讃岐の人。804 年最澄らとともに入唐し、長安の青竜寺恵果に学ぶ。806 年帰朝して高野山金剛峰寺を開く。嵯峨天皇より東寺(教王護国寺)を賜り、その翌年には大僧都に任ぜられた。日本最初の庶民学校である綜芸種智院を設立。書にすぐれ三筆の一人にあげられ、「風信帖」などの名品がある。また、詩文にも秀でた。後世、広く庶民信仰の対象として尊ばれた。著「三教指帰」「十住心論」「弁顕密二教論」「性霊集」「文鏡秘府論」「篆隷万象名義」ほか。
[ 大辞林 提供: 三省堂 ]
【密教】大日如来を本尊とする深遠秘密の教え。加持・祈祷を重んじる。7、8世紀ごろインドで起こり、唐代に中国に伝わり、日本には平安初期に空海・最澄によって伝えられ、貴族などに広く信仰された。空海の真言宗系を東密、最澄の天台宗系を台密とよぶ。
[ 大辞泉 提供: JapanKnowledge ]
どうしても見ておきたいというわけではないのですが、せっかく集めて展示してくれているのだから、見ておいた方がいいだろうという程度なので、ものすごく混んでいたら、見ないで帰ろうという感じで見に行ってきました。
金曜の夜なので、入る前に行列で待たないといけないという状態ではなかったので、入ってみてきました。
空海の書いた文字のものは、人だかりで近づけなかったし、どうせ見ても読めないし、価値もわからないので、適当にすっ飛ばしました。
空海のもたらした、仏具や、仏像、仏画の下書き、等、1200年前のものが伝わっているのは驚きです。
密教の代名詞ともいえる曼荼羅は、天井へ届くほどの大きさがあったので、ちょっと度肝を抜かれました。ただ、大分ロウソクの火にさらされたのでしょうから、何が書いてあるのかは不鮮明で、見えませんでした。
仏像に関しては、平安時代の仏像が、現代まで伝えられているのは、ありがたいことです。孔雀や象に乗っている仏様は、以前にも見た覚えがあるのですが、牛に乗っているのは、初めて見たような気がします。
仏様を見るのも興味深いけど、動物を見るのも、楽しいというか微笑ましいというか、そういうところがあります。
人が大きな仏様に踏まれているように見えたのは、両手に仏様を乗せているというものでした。さすがに手では支えきれないと見たのか、左右から一人ずつ肩を貸して支えているようでした。
仏像を一点だけ選べと言われたら、出口近くに展示されていた、「帝釈天騎象像」839年、京都東寺、を挙げておきましょう。
象の背中に凛々しい帝釈天が乗っています。なかなかのイケメンです。
(2011年9月19日・記)
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内容がそもそも難しいが、空海の思想の一端がかいま見れる。法身仏としての大日如来。往化身としての釈迦仏。ある意味現世肯定の真言密教、極彩色の世界。奥が深さそうである。
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仏教の否定性を捨て、欲・執着を肯定する空海の思想は興味深いが、「全てのものの中に大日如来が存在するから」という非科学的な発想が根拠になっている点はいただけない。
そもそもブッダの説いた原始仏教はとてつもなくリアルな考え方なのに、大日如来を根拠にそれを否定してもどうも納得できない。
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密教思想について梅原猛が記したもの。現世を欲望に支配される苦と無常の世界と見る仏教の否定の意志を空海がほぼ完全に放棄する様を説明し、密教を「世界を肯定する仏教」と呼んでその魅力を伝えている。昭和55年出版されたもの。図書館の保存庫で見つけて読んでみたけどおもしろかった。
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空海って大きすぎるし、難解に過ぎる。
「群盲象をなでる」と云うが、空海は巨大な像だ。
この本で私も群盲のひとりになれただろうか?
また、読書だけで空海(と、その説く密教世界)に近付くことは不可能だと知らされたように思う。
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間違って購入、作者を知っていたら購入することはなかった。最初の2ページでだいたい言わんとするか分かり、同意できないとみたので読むのをやめた。
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子供の頃祖母に連れられてお参りにいった近所のお寺を思い出しながら読みました。仏教は忍耐・我慢を尊ぶとばかり思っていたが、空海の思想は現世を肯定的に捉えるとあり現代にこそ相応しい部分があるのではないかと思った。ちなみにこの本は下北沢のB&Bという書店で見つけた。
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日本人最高頭脳の持ち主である(と私は思う)空海の思想を少しでも理解できれば、と思い読んでみたが、梅原猛の解説では難しすぎてほとんど理解不能。ただ、「現世に対して否定的な通常仏教に対して、密教(空海の思想)は、即身成仏に代表されるように現世の肯定である」ということだけは分かった。10年後また読もう。もしかしたら理解できるかも知れぬ。
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20190908
密教である真言宗の開祖である空海の思想についてまとめた著作。梅原氏は真言宗の専門家では無いが、仏教哲学に西洋哲学には無い違いを見て分析したという。
真言宗は密教で、言葉に宿る思想が中心である。空海は中国の仏僧に学んで、日本でも当時一流の知識人であったという。まとめた著作は非常に難解であるが、大日如来の言葉、実相として即身成仏の世界にたどり着けるという経典をまとめ上げ、真言宗の基礎を築いた。
天台宗や曹洞宗と比較して理解できるように、他の経典の基礎知識も得たい。得た上で日本人の基礎をなす考え方や幸福感について分析してみたい。
//MEMO//
空海と日本思想の関係を深める上で、読んでおきたい本。
真言宗とは何か?他の宗教との関係性は?どのような歴史があるのか?について理解を深めたい。
真言宗
密教
加持祈祷
大日如来
即身成仏
六大=地水火風空、心=識
真言=大日如来の言葉=梵字
声字実相義
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空海は奇跡のような灌頂の連鎖を受け、帰国した空海は、由緒正しい密教を習得したと、大胆な解釈によって更に進化させた。
「密教は、毘盧遮那→金剛薩埵→龍猛→龍智→金剛智→不空→恵果→空海と伝わった。龍猛は龍樹ともいい、大乗仏教の建設者とされる人であった。密教経典は、もっとも新たにつくられた偽典ということになる。
金剛智が南インドから連れてきたのが不空であり、金剛智の死後、インドに戻り、龍智に会って密教を学んだ。」このように、空海は奇跡のような灌頂の連鎖を受け、帰国した空海は、由緒正しい密教を習得したと、大胆な解釈によって更に進化させた。
この本を一度読み終えることで、ようやく空海の思想を学ぶために必要な背景の把握にたどり着いたというところです(^^ゞ
空海の生涯をたどっていると、空海は、僧というよりも哲学者のような人だったのではないかと思います。このような考え方が、真言宗が独自の思想として確立される過程に繋がったのでしょうね。
空海が恵果から教えを受けたのは、たった半年の期間でしたが、1200年経った今でも、語り継がれていることが驚異です。
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馴染みのない言葉に四苦八苦。真言密教は容易に理解できないけど、ところどころ面白みを感じた。仏教の本質が現世否定であるのに対し、肯定的なのが密教だという。ちょっと魅力的ではないか。もう少し勉強してみようと思った。