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それゆけイルカ探偵! みんなのレビュー
- ウイリアム・C・アンダースン (著), 山本 俊子 (訳)
- 税込価格:418円(3pt)
- 出版社:早川書房
- 発行年月:1980.7
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文庫
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紙の本
ミステリー・タッチの異色コメディ
2005/04/19 23:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
軍を退役したキャラハンは、自邸で盛大なお祝いパーティを開くが、見知らぬ美女の生首を見つけて真っ青。軍の秘密研究に協力するため、キャラハン邸のプールに滞在している雌のイルカのペネロピーは、人間の言葉を聞いて理解できるばかりか、ペラペラ話せる。ペネロピーは自分が事件を解決するんだと大はりきり、名(迷?)推理を展開してキャラハンを振り回す。
イルカの探偵というシュールな設定なので、ユーモア・ミステリーよりも、ミステリー・タッチのコメディかもしれないが、読み物としてはとにかく楽しい。バラバラ死体がゴロゴロころがる、スプラッターにもなりかねない話だが、コミカルな筆致のおかげで、何とも言えぬおかしさを醸し出している。読みやすく、テンポも良く、肩が凝らずに楽しめる。
ただ残念ながら、イルカ探偵という奇抜な設定が、イマイチ活かされていない気がする。ペネロピーのキャラクターは、人間の若い女の子の典型そのものだし、彼女の推理も人間的、つまりオーソドックス。人間とは全く違う生き物として、突拍子もないセンスや発想で笑わせる、カルチャー・ギャップ的なおかしさが、もっとあっても良かったように思う。
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