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電子書籍
ミステリーテイストショートショート
2015/08/31 09:37
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投稿者:JACK2012 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このおどろおどろしいタイトルとそれに呼応するかのような表紙イラストを見るとホラー小説なのか? とも思えますが、実はショートショート集となっております。作者の都筑さんはミステリー作家として有名ですが、その他にもホラー・SF・時代物・そしてショートショート作品も数多く手がけておりまして、本作はその代表的なものといえるでしょう。ショートショートと言えば、まず星新一さんの名前が思い浮かぶと思いまして、その星さんの作品に数多くのイラストを書かれていた真鍋博さんが本作でもイラストを担当しており、そういった意味では星作品に親しんでいる人であれば、本作もすんなりと受け入れられるのではないでしょうか。もっとも短い文章の中に読者を驚かせるようなアイデアを盛り込むというショートショートの性質上、作者は違えどいずれの作品も似たような印象になりがちではあるのですが、それでも作者によって微妙なテイストの違いが現れてくるのは面白いところでして、この都筑さんの作品ではやはりミステリー小説を多く書かれているということもあるのでしょうか、作品中にどんでん返しが2重3重に仕組まれているケースが多く、ただそれがゆえに一読ではオチが分かりにくい作品もあったりするのですが、それは両刃の剣といったところでしょうか。個人的には、労働力確保の為に他の惑星から移入してきた植物生命体が突然増殖し始める「根無し草」や、山の神社の神様が酒で失敗して神様をクビになったあげく賽銭泥棒の家で居候を始める「のん気な神」といった作品がシュールな馬鹿馬鹿しさがあって気に入っておりますが、一番印象に残っている作品といえば、予想できないほどブラックなオチが結末に待っている「利口者の子はたくさん」になりますでしょうか。
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