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子供の頃から読み続けている本。
イスがばらばらになってしまうところは、
何度読んでも泣きそうになる。
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直樹とゆう子のシリーズは 「あの世からの火」以外ぜんぶ読んだ なかでもこれは一番記憶に残っている 知らなかった世界に触れたときの記憶の鮮やかさ
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直樹とゆう子の物語第一弾。直樹は小4、ゆう子は3つ。舞台はおばあちゃんちの裏庭にある古い家。そして喋り出す椅子。戦争がテーマで、児童文学ながら全体的にトーンは暗い。「死の国からのバトン」「私のアンネ=フランク」「屋根裏部屋の秘密」「あの世からの火」と、直樹が大学生になるまでの全5シリーズをまた読み直した。戦争や公害などの社会問題が一環したテーマとなっている。小学生のとき何度か一通り読んだ、思い出の本。
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★あらすじ
直樹は小4の夏休み、妹のゆう子(2歳)と共に、花浦の祖父母の家に滞在することになる。花浦は瀬戸内海に面した美しい城下町で、直樹は楽しい夏休みを予感する。
だが、直樹はそこで、歩き話す命の宿った不思議ないすと出会う。
そのいすは、古い空き家の洋館に住み、そこの住人であったおじいさんと「イーダ」という小さな女の子の帰りを待っているのだという。
「イーダ」というのはアンデルセンの童話から取ったニックネームであるが、偶然ゆう子もその名前で呼ばれていた。
いすは、同じニックネームで同じ年頃であるがゆえに、ゆう子が自分のイーダであると思いこみ、帰ってきたと喜ぶ。もちろん直樹は別人だと反論するが、いすは納得しない。
ゆう子といすがすぐに仲良くなってしまったこともあって、直樹も段々不安になり、別人であるといすを納得させるための材料……本物のイーダとおじいさんの消息を探し始める。
近所に住む、ちょっと不思議なおねえさん・りつ子と洋館や花浦の歴史を調べていくうちに、直樹は、おじいさんと「イーダ」は広島で原爆に遭ってしまったのではないかと考えるようになり……
★感想
シリーズ1作目。
メルマガネタのためにン十年ぶりにシリーズで再読。
感想はメルマガにたっぷり書いたので、ご興味があればそちらを ←コラw
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幼い頃から何度読んでも号泣する。いすにとっての過去は常に「キノウ」でしかなくて、うんと昔のことですら「キノウノキノウ」でしかない。そうした「キノウ」の悲しい出来事を、私達はずっと先の「あした」まで伝えていかなければならないのだ。
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NHKの『お話の国』だったかな?
小学校一年生くらいの時に朗読を聴いて、もう内容もぜんぜん覚えていないんだけど、とにかく何か“ぞっ”とした覚えがある。
印象に残ったってこと。
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挿絵が暗い~!
おばけの話ではないです。
泣ける、なんだかわからないけど泣ける・・・
小学6年のときに読んでから虜。読み返す本です。
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子ども時代に読んだことがあると思う。
突然いなくなった女の子を探して動き回る椅子の謎を解きながら、原爆の落ちた広島に出会っていく子どもたち(小四の直樹と3歳直前のゆう子)の話。
先日読んだ『屋根裏部屋の秘密』より、同じ兄妹が主人公となる第一作にあたるこの『ふたりのイーダ』の方が、ストーリーの組み立ても複雑で、かつ心に染みる。(屋根裏〜の方が直接的)
戦争の描写とは関係がないが、もうすぐ3歳になるゆう子の描き方がとてもリアルでかわいらしい。
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広島の原爆を背景にした創作物語。最後の本物のイーダちゃんについては、腑に落ちないところもあるが、戦争を考えるという意味で読んで欲しい一冊。きちんと理解し読むには、高学年以上か?
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内容(「BOOK」データベースより)
「イナイ、イナイ、ドコニモ…イナイ…。」直樹とゆう子の兄妹は、おかあさんのいなかの町で、だれかをもとめてコトリ、コトリと歩きまわる小さな木の椅子にであい…。原爆の悲劇を子どもたちに語りつぐ古典的名作。
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お母さんの仕事の都合で広島の「花浦」の祖父母の家に預けられた直樹。まだ「ふたちゅ」の妹のゆう子と。
近所でコトコトと歩き、話す椅子に出逢った直樹は廃屋の洋館に迷い込む。
「この家いいなあ。きれいにして、ぼく、住みたいや。」と直樹がいう洋館が素敵。
椅子の謎、イーダの秘密。
妹ばかりが家族の話題の中心なことにむくれていた直樹が、椅子のゆう子への執着に妹を守るお兄ちゃんになっていく。
ゆう子の言葉や行動の可愛さ、直樹の無謀にも思える一生懸命さ。
戦争のお話というので、かげおくりのような悲惨な最後を想像して読みながらも憂鬱だった。
もちろん、戦時の話は悲しい。でも、最後の前向きさに胸がギュッとなる。
「キノウノキノウ」の出来事を忘れず、「しあわせな日が、もう一度くる」ように。
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な作家さんがおすすめの童話として紹介しておられ、
読んだことがなかったので読んでみました。
子供の時に読んでいたら衝撃を受けたのではないかと思いますが
今大人になってから出会ったのにはそれなりの良さもあり
良いタイミングだったかもしれません。
動いて話す椅子と少年が出会うというファンタジーでありながら
物語は日本の近代の歴史に切り込むちょっとしたミステリーであり
史実でもあるというストーリーが素晴らしいです。
大人である自分の視点だと、母親と妹はちょっと身勝手に感じるのですが
直樹がそんな環境で親に振り回されつつも妹の面倒を見て
出会ったおねえさんにも失礼を働かないようにと幼いながら気を遣い
健気だなと思いました。
そしてさらに、ほんにんとしては「キノウ」か「キノウノキノウ」としか認識していないとしても、
ずっとずっとひとりでイーダちゃんを待ち続けた椅子もとても健気で切ないです。
椅子がいつか、自分の覚えているイーダちゃんはもう戻ってこないけれどこの人はイーダちゃんだと認識してくれる日がきたなら良いのですが。
せめて、りつ子の言っているような”イーダちゃんが戻ってくる日”が訪れることを願わずにはいられません。
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小学生の時に読んで感動した、私の読書の原点。優しく温かな文章の中に、ハラハラする場面、ちょっぴり怖い場面があり、最後は切なく、苦しい。原爆と言う物、戦争について、初めて考えさせられた物語です。久しぶりにまた、読んで、さらに感動が深くなりました。
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小学校に入るか入らないかという頃に、父に連れて行ってもらった映画が、「ふたりのイーダ」でした。昨年、作者の松谷みよ子さんが亡くなられ、この作品が紹介されている新聞記事を見た時、心の奥底に眠っていた記憶が呼び覚まされました。小さいかったのもあり、あらすじは覚えてなかったのですが、小さな椅子が人間のように話し、動き回りながら、イーダちゃんと遊んでいる場面の記憶が…。児童文学ですが心にひびき、また先月父を亡くした事もあり、いろんな思いで読み終えました。
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直樹は、夏休みにおとずれた田舎の町で、イーダという小さい女の子の帰りを待ちつづけている、ふしぎないすに出会った。イーダというあだ名をもつ妹のゆう子といすの謎を追う直樹は……。原爆の惨禍を告発する傑作。