紙の本
悩み多き中・高校生にぜひすすめたい一冊
2003/06/24 15:59
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投稿者:mitch - この投稿者のレビュー一覧を見る
広島の片田舎からギターひとつ携えて、夜行で横浜に降り立った青年。
家族に恵まれない少年期を過ごし、貧乏のどん底から這い上がってスーパースターになった男、矢沢。 金もなく、家もなく、コネすらないところから彼を今の地位にのし上げたもの、それはただひとつ、「俺はビッグになるんだ。必ず、成りあがってみせる。」その執念であった。
ロックン・ローラー矢沢永吉が自らの生い立ちと、キャロル解散後独立するまでを語った自伝的「激論集」。
何ヶ月か前に、テレビで観た同名ドラマ(TOKIOの松岡君が主演)がなかなか面白かったので、興味を持って本書を手にとってみた。
正直これを読む前までは、矢沢永吉があまり好きではなかった。キザっぽくて、態度が大きい、という印象が強かったためかもしれない。でも、不思議と男の人たちからは好かれているので、きっと同姓を惹きつける魅力があるのだろうな、とは感じていた。
そして読んでみて、なるほど、と思った。 上に行くことを夢見て叶わなかったアーティストが掃いて捨てる程いる中、希望通りやってのけられただけのことはある。本当にすごい人。 正真正銘の成功物語。スピード感あふれるキレのある言葉も、矢沢らしさが出ていてすごくいい。 思わず何度も読み返してしまったほど。
矢沢がすごいのは、音楽の才能とか精神力だけではなく、普通のミュージシャンが見ないような方向までをしっかり見ているということ。 人のいいなりになって、だまってしきたりに従うのではなく、自分を取り巻く社会を知ろう知ろうと努力して勉強している点だ。
すると、どうしても上層部との軋轢が生じてくる。 自分の思い通りのことを実現させるために彼が選んだ道は、自らをプロデュースできる会社設立であったようだ。
やりたいことがわからないで立ち止まっている人、思い通りにならない毎日に苛立っている人、そんな人たちに向けたメッセージわかりやすく、力強い。
「自分の目指すものを定めて、執念燃やすんだ。自分の欲望を百パーセント確信し、それを具体化していくんだ。」
迷い多き中・高校生たちに薦めたい一冊。
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中学生のボクはこの本で、スーパースターに
憧れましたね 生き方がカッコいいと
初めて感じた男です 今でも走り続ける
姿に圧巻
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誕生日プレゼントでもらった本。
やばい・・・マジ熱い!!
意味のわからないギョ−カイ用語も気にならない。悲しみや怒りや不安を抱えて目的に向かう男の美学。
勉強になりました。
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成りあがり―矢沢永吉激論集 (角川文庫 緑 483-1)
矢沢 永吉
角川書店(1980-11)
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僕たちよりも上の世代に人気のある歌手の本です。
自身の少年時代から、成功するまでの話が書かれています。
夢を叶えるのには、努力のほかに、運なども少しばかり作用するんだなと思いました。
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自分の夢を心底追いかけてる!
汚いことして、もがきまくって、必死やけどカッコつけきれてる!
かっこよすぎる!
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スターでもスーパーがつく人の話・哲学はすごいですね。。。
最高にカッコイイオッサン。
本当苦労の耐えない人。
音楽やりたい人は、業界入る前の必読の書だと思います。
腐る前に読んだらどれだけ良いか・・・
矢沢は、高校生でDカーネギーの「人を動かす」を10回以上読んでたり、新聞を隅から隅まで毎日読むと言う読書家。だからか話はすごく筋が通ってる。
加えて、糸井重里さんがテープ起こししてて、あとがきもしてて、それだけでも読む価値のある本だと思いました。
キャロルになる前のメンバー集めのエピとかは、マキャベリの君主論を思わせる凄み。読んでたのかな。とにかく沢山の苦労話に涙が流れた。(特に産みのお母さんとの話)。お金の使い方や、自己投資による道の開き方なんかは、先日見た「情熱大陸」での紀里谷監督を思い出した。彼らの本気はスゴイ。これがノンフィクションだと思うと、己と比較してしまい反省の気持ちが溢れる一方、勇気を沢山貰う。これが矢沢が29歳のときの著作。。。 参りました。。。
ただ当時の業界用語が、今はサブいw
以下、個人メモ
ファンはよく見ている。だから怖い。そして幼い。それを全て含めてファン。浮かれちゃいけなし、媚びちゃいけない。
オレと「オレ」との闘いを評価すればいい。ファンは自由、感受性のままに自由な判断のもとレコードを選べる。こういう彼らを説得する道はただ一つ。ハートトゥハート。泣かせるしかない。こっちで努力するしかない。手を抜いたらファンの決断というのはすごく速い。
反撃するってどういう事か。おまえ自身に負い目がなくって、自分で、てめえの手でメシ食ってるんだという誇りを持つことだ。
反撃するにもふたつある。頭を丸めて、すいませんて言って、確立した社会に下から入っていく。でもそれは染まるっていうか妥協だ。あとあとまで悔しい思いをする。そんな道を選んでもらいたくない。
音楽やりたいやつに言っとくよ。頼るなって。十が全部なら、そのうち七・八・九までは自分の力でやっていけ。残り三・二・一は黙っていても集まってくる。ラッキー・チャンスを含めてね。そういうのを得るのも自分の器量。
彼は、世間と言う引力圏を猛烈な勢いで脱出し、星になることに成功した男だ。成り上がりを軽蔑するのは簡単なことだ。しかし、どんなに由緒正しい家系の立派な紳士でも、先祖がどこかで成り上がったはずだ。「自分がまずやんなよ。」幸運にも両親健在・経済的に豊か・学校に通ってる人だってやっぱり選ぶなら「成り上がり」にして欲しい。もう一つは「ぶら下がり」しかないと思うからだ。
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オレは、作詞家の阿久悠さんて人が好きなの。保土ヶ谷に住んでた。三万五千円で二DKぐらいのアパートにね。
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この本は、僕が20代のころ気持ちがさがってきたときに時々読んでいました。
最初の刊行は昭和53年です。
今からちょうど30年前です。
状況は現在とは全く違います。
高度経済成長期の日本。
団塊の世代の人たちがいろいろな夢を描いていた時代です。
文庫本の読者への言葉
「銭が正義だ。こう思ってしか生きてこれなかった。
本当は銭が正義だなんてウソなんだ。
それは良く判っている。
でも、そう思わなければ生きてこれなかった自分に腹が立つ。」
20代の前半、お金も時間も、仕事もなく、居場所すらなかった自分にとって、試験へのモチベーションを維持することは最重要項目でした。
「成りあがれ自分!!」
この本は自分が頑張るためのエネルギーを補給するための栄養素だったのかもしれません。
「ハングリー」
エネルギーの原点は本当にシンプルに、この一言に尽きるのかもしれませんね。
今の自分にそれがあるかどうかは…
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高校時代に大影響うけたエーちゃんの生き様、感動しました。当時は追っかけの境地でしたが、今となれば、その当時エーちゃんはしっかりとした青年だったんだと。 それにしても勢いがあったな~
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変わったスタイルの本だなあと思った。まったくの口述本。矢沢っていろいろ考えてるなあ、と思う。当然、完全なる一人称形式なので、本人の思い込みも強いだろうけど。女には一途だったんだろうなあ。
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前から読みたかったのですが、昭和53年のものとはいえど、面白かった。喋ってるみたいに書いてある。そのときの言葉づかいや、いきづかいが伝わってくるよう。矢沢がどのように生まれ、上昇したか。というか、今から観れば上昇の入口に立ったかということが書いてある。ものすごく、一貫しているし、ビジョンがある。矢沢ファンでもなんでもなくて、単にこの本が読んでみたくて読んだのだけど。おもしろかった。今までにレコードを4枚しか買ったことがなかったといっていたけれど、そのごなんか買ったのだろうか。
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広島で生まれ、どちらか言えばお金があまりない家庭で育ちます。
ビートルズに出会って「歌で飯を食べて行く」と決め卒業と同時に横浜に行きます。(元は東京に行く予定だったそうですw)
横浜では寝泊まり飯付きの仕事(バイト)で暫く生計をたてる事に。
その間バンドとして試行錯誤した結果最終的には1972年ロックンロールバンド「キャロル」のリーダーとしてデビュー。
そして1975年春、日比谷野音で燃え盛る炎の中「キャロル」解散、この年の秋、早くも永ちゃんはソロデビューを果たします。
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同じ広島出身、被爆二世の佐村河内さんの自伝と好対照の多分本当にカッコいい矢沢の自伝。
自分の理想を実現するために人を切り捨ててステップアップして行くところは、これもまた同じ時期に読んだジャックウェルチの自伝でも、経営者として最も重要で最も難しく辛い仕事だと強調されている、組織を強くして行く方法論と同じものだと感じた。
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矢沢永吉が生まれてから有名になるまで、まさに成り上がるまでの軌跡。誰しもが最初から有名なわけでもなく、金持ちでもない。ただし、誰しもが夢は持っているはず、それを持ち続けるられるか、諦めるか。そんな人間臭いストーリー。