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15年以上前に読んだ本。何度か読書感想文も書いたけれど、私なんかの感想文じゃあまりに軽々しい。星野さんの描く草花のたくましいこと。 ある日作者が感極まって花をむしゃむしゃと食べてしまったと綴られたところが印象に残っている。
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もう何年も前になるだろう・・
何十年かもしれない。
テレビのドキュメント番組で初めて星野さんを知った。
当時もかなり強烈な印象を持ったことを覚えている。
たまたま今回この本を読んで、星野さんのとても正直で真っ直ぐな性格が伝わってきた。
長い病院生活、様々な葛藤があったと思う。
それが決して暗くなく綴られている。
不慮の事故から、大変な障害を背負ってしまったけれど、今では素晴らしい絵を描き文字を綴る、ここまでの彼の努力は並大抵ではなかったと思う。
長い病院生活をずっと支えてきたお母さんの深い愛情にも、同じ親として心を打たれる。
そしてその間一人で野良仕事をしていたお父さんの姿を想像するとまた切ない・・・
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体が動かないって、何もできないって、想像してもしきれない。
それも突然。
表現すること、できることって幸せなんだって思った。
それをどうやって使うかは自分次第。
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器械体操をする体育の先生が、練習中の事故で首から下が麻痺してしまい、様々な葛藤を経て、筆を咥えて字や絵を書くようになる。本人は自身の描いた絵を恥ずかしく思っているようだが、上手く描けているように見えた。
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読んでいると、気づいたら涙が流れているということが何度もありました。
中学校の体育教師だった星野さんが事故により肩から下が不随となり、その闘病生活や心境、口で筆をとり絵と詩を描くことについてつづられています。
すごい、と思います。文章から私にもその絶望や悲しみ、怒りが伝わってきました。けれど、星野さんはきっとそれ以上のものを感じていたはずです。その中から生まれた言葉と絵は、本当にすごい。胸を打たれた、というのでしょうか。表面上の薄っぺらなものではない、深いところが揺さぶられます。
そして、星野さんを支えたご家族や医師の先生、様々な人についても胸に残りましたが、中でもお母様の献身的な介護、そして滲み出る愛情が印象的でした。
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本当の幸せってなんだろう。
それは、どんな境遇にあっても、他の人と比べたりせず、幸せを掴むことができる強さを持ってることだと思う。
それは、決してごまかしや現実逃避なんかでは得られない。いつかは自分の目の前に現実の壁は立ちはだかるからだ。
星野富弘さんは、身体の自由を失って、その強さを得た。
そしてその影には、いつも星野さんを支え、愛し続けた母の存在があった。
一緒に、立ち向かってくれる人がいるから強くなれる。
私も誰かにとって、そんな存在となれるよう、今日も力一杯生きたい。
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詩画を目にし、興味を持ち富弘美術館を訪問。作者の生い立ちにも興味を持ち本書を読んだ。
社会人(教師)生活2ヶ月目にして健康体の生活が一変し、首から下が動かない寝たきりの生活へ。絶望の中で母の無性の愛を受け、聖書と出会い、詩画に生きる道を見つけて、人生を再び前向きに歩き始めた姿勢に感動。
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三浦綾子さんとの対談「銀色のあしあと」を読んで星野さんを知りました。
とても口で書いたとは思えない
繊細な絵や文字が素朴で素晴らしく
花は花のままを描く、という思想が
本質的で考えさせられました。
母親とともに自己反省や分析を繰り返して
困難を乗り越えて行くさまが感動的でとても勉強になりました。
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とても素晴らしい作品だった。
障害を負った時の話や、障害受容に至るまでの過程が、読んでいて心苦しく、思わず険しい表情になっていたと思う。
しかし、星野さんの生きることに対する姿勢や、ところどころに紹介されている詩をみると、読んでいる自分にまで希望の光が差し込んでくる。
特に「ナノハナ」という詩にはジーンと心打たれた。自分も「強い茎」になりたい。
どの詩も、今の星野さんだからこそ表現でき、読者にグサッと訴えかけるものがある。
すっかり、星野さんのファンになった。
他の詩もたくさん読んでいきたい。