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日本の対がん政策の始まりについて書かれた記録です。
2020/07/12 00:56
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投稿者:rita - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の対がん政策がどのようにして始まり、なぜ国立がんセンター設立に至ったのか、またその設立に関わった人たちがどれだけ熱い想いでセンターを築き上げていったのかを、ご本人たちへの取材を通して、詳細に記したドキュメンタリーです。学閥を超えて、最良のものをつくることに徹した医師たちの気迫が伝わってくるようです。
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国立がんセンター発症当時のルポ。胃の二重造影、気管支鏡、肝臓切除術など今では当たり前となった技術の開発に血が滲むような努力がなされる。思わずこちらの消えかけた情熱まで燃えてくる。
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ガン回廊シリーズ第1作。日本の癌医療の中心を担う国立がんセンターの計画立案から設立初期の話を追ったノンフィクションです。先人たちの血のにじむような努力が積み重ねられていく様に、思わず心が熱くなります。私を「柳田邦男ファン」にさせた1冊。
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「ガン」という病が死の病扱いされていたころの、医学会の闘いの物語。この話の未来が、現在の医師不足、続く医療事故になってしまうとは…
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非常に面白い。
ほぼ小説のような話の流れで、それでいて黎明期を良く表している。
舞台が国立なので、多分に常軌を逸している部分はあるが読ませる。
技術に隔世の感を感じながらも、医学史を読むような興奮がある。
続編に期待。
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1962年に設立された国立がんセンターを舞台に、ガン撲滅のために戦った臨床医や研究者の姿を描いたノン・フィクション作品です。
入道を思わせる相貌で、センターの医者たちを厳しく指導した院長の久留勝と、学閥にとらわれることなく全国から人材を呼び集め、久留たちが働く研究と治療の舞台を整えたセンター総長の田宮猛雄をはじめとして、最先端の医療に取り組む医者たちが登場します。久留を中心にしたカンファレンスでは、各人の診断が厳しく検証されました。彼らは、そのような切磋琢磨を経て、ガンの早期発見・治療の成果をあげていきました。さらに著者は、縦割りの弊害を乗り越える外来部・病棟部・臨床検査部の三部門制や、患者本位の看護の実現のために尽力した総婦長・石本茂の努力にも注目しています。
本巻の冒頭と末尾には、センター総長の役職を務めあげ、自身もガンに倒れることになった田宮の高潔な人格を示す印象的なエピソードが置かれており、強く印象づけられました。