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将軍家に降嫁した皇妹和宮が、実は替え玉だったという前提で書かれたフィクションだが和宮の母勧行院の一念でここまで大それた計画が出来るものだろうか?
時代に翻弄される女性が悲しい。
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大河ドラマ『篤姫』と再放送されたCXの『大奥』に影響され、今更ながら読んでみました。あくまでもフィクションですが面白い。実際にあったような気もします。
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もうボロボロで表紙もないのよ。私の御留。
運命に翻弄されてる少女がなんともはかない。小さい事で喜びをみいだし必至に生きようとするフキ。
こういう少女ってたくさんいたんじゃないか。と思われるリアル感。
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内田康夫によってあわれな使い方されてた小説。
ちょっと気になったので読んでみた。
幕末に降嫁した和宮が替え玉だったのではという小説。
とりあえずあとがきはフォローなんだろうか笑
ありえないとされているとはいえ、実際ありそうと思わせる有吉の筆力は相変わらず絶品。
もともと、水汲みが楽しいってはしゃいでるような少女を皇妹の身代りにしちゃあね。
いろいろな人物の思惑が絡まりあって、翻弄されつづけるフキの生涯はなんだったんだろう。
少進の気持ちが全くわからない…のよね。
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何というか、圧巻。
フキが主人公であるかと思って読み進めば、結局彼女は「和宮様」のたった一部でしかなかった。
降嫁という出来事の、形ばかりが重んぜられ、個人があまりに簡単に闇に葬られていく様が衝撃だった。
語られる歴史の陰に和宮さんやフキや宇多絵のような人々が、どれほどいただろうかと思う。
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今NHKでやってる篤姫で興味をもって、読んでみた。
和宮がにせものだった、なんて仮説をうちたてるなんて!
証拠もあったりするらしいから、誰かの妄想だけではなさそう。
確かに、昔は今みたいに、特に女性は顔を見せる事をしなかったわけだから、あり得ない話ではない。
なかなかおもしろかった。
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『和宮は替え玉だった』という大胆なストーリー。
しかしある根拠に基づいて書かれているのです。
真実は闇の中・・・。
冒頭にある「井戸の茅葺屋根に茂る青草」が物語を象徴しています。
これは、頭上高い屋根に生えてしまった雑草フキちゃんの物語なのです。
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「和宮様御留」有吉佐和子著、講談社文庫、1981.07.15(1978.04.)
(2008.07.12読了)
☆有吉佐和子さんの本(既読)
「華岡青洲の妻」有吉佐和子著、新潮文庫、1970.01.30
「出雲の阿国 上之巻」有吉佐和子著、中央公論社、1969.09.15
「出雲の阿国 中之巻」有吉佐和子著、中央公論社、1969.10.15
「出雲の阿国 下之巻」有吉佐和子著、中央公論社、1969.11.15
「和宮様御留」有吉佐和子著、講談社文庫、1981.07.15(1978.04.)
(アマゾンより)
瓦解目前の徳川将軍家に降嫁を命ぜられた皇妹和宮の身替りとなって、歴史の波の赴くままに運命を弄ばれた少女フキの数奇な一生と、その策謀の陰で、時代への抗いを貫き通した女たちの、苦悩にみちた境涯。無力であった者への鎮魂の思いをこめて描き上げた有吉文学渾身の長編歴史小説。毎日芸術賞受賞作。
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天璋院篤姫を読んでから少し時間をあいたが、記憶も鮮明なうちに読み始める。
この小説の大胆な設定に驚いた!でももしかしたらそうかも・・・
どんな史実でも絶対ってことはないのだから・・・特に人の心まではわかるまい。
フキを中心に話は進むのかな、と思いきや哀しいできごとが。
本当であれば公武合体など何の関係もなく生きれたはずのフキが、和宮様のためにけなげにがんばった
フキが犠牲となり、それでも新しい替え玉がフキ以上の出来でその後フキも思い出されることなく
終わったこと、宇多絵の心情は涙一筋のみ、語られることなく終わってしまったのが残念。
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もしかしたら本当にこんなことがあったのかもしれない、と思わせられる作者の力。
「あて、宮さんやおへん」フキのこの台詞がどうしようもなく、切ない。
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公武合体政策のため降嫁した和宮は実は…、という歴史上の「if」をテーマにした物語。
さすがは有吉佐和子、人物描写がよい。歴史モノとして読み応えあり、です
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2009.07.28. 公武合体のため、幕府に嫁いだ和宮様が実は入れ替えられた女の子だった!という衝撃の設定から始まる物語。宮中を白い魚のように泳ぐ女たちは、非常に恐ろしいです。腹の中にどんなどす黒い策略を抱えているか、わかったもんじゃない。力関係も一気にかわったり、のらりくらりする公家さんはダメですな。役に立ちません。何も知らずに取り替え子に選ばれてそれを教えられず、幽霊のように暮らし続けた子が不憫でならない。
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むか~しドラマを見たな・・って思い出して読みたくなった本。
主人公フキは訳も分からないまま和宮の身代わりを一生懸命している姿が泣けてきます
最後は・・・可哀想すぎました・・・
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20年程前、学生時代の一時期。
なぜか急に「和宮」に興味を持ち、関連のありそうな本を読み漁ったことがあります。その頃に読んだ一冊。
将軍家に降嫁した和宮が実は替え玉だったという大胆な、しかし「あり得なくもなさそう」な設定。
フィクションと思っていながらも驚いたり、替え玉にされた少女に同情したりで随分と泣きながら読んだ記憶があります。
現在でも時間があれば再読したい作品です。
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和宮替え玉説をモチーフに書かれた作品。
替え玉が文字も知らない下働きの少女というのは無理がある、と思いつつも、読みすすめていくうちに「実際こんなことがあったのかもしれない」と思わせる。
皇女和宮という名前の犠牲になっていく少女フキがひたすら哀れ。
わたしは一読したところで少進が一番おそろしく感じました。
花びら餅を食べるシーンはフキの数少ない幸せそうなシーンで微笑ましいのだけど、その後を思うと辛い。
御所ことばを取り入れた独特の語りはくせになります。