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紙の本
和宮様御留
2021/01/15 19:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は御所言葉が馴染みにくく感じましたが、あっという間に引き込まれました。東国の人間や下働きの人間を人とも思わない描写がとても恐ろしく、また幕府方と京都方の女達の諍いなどとても迫力がありました。圧倒的な読み応え。
紙の本
和宮降嫁の裏側で起きた悲劇
2002/07/28 18:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふーみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
300年の歴史が続く徳川家も時代の波に揉まれ新たな転換期を迎えました。江戸末期、江戸徳川家と皇女との婚姻による結びつきにより時代の波を乗り越えようとあがいた時代です。
これは小説ではありますが、その時代を生きた和宮の嘆きは真実そのものと言ってもいいではないでしょうか。
この本ではその裏側で起こった悲劇に焦点を当てています。「フキ」という公家奉公をしていた京都の町娘(元孤児)が身代わりとして降嫁していきます。「フキ」の人生は抹殺されたようなもの、ですが和宮への慕わしい思いと唯一頼りにしている乳人である少進(本当の乳人の妹)の存在により、健気にもレールの上を進んでいこうとしているのです。それがまた憐憫を誘ってしまうのです。
女性は位が上にいけばいくほど歴史の渦に巻き込まれずにはいられない時代がありました。皇女という尊い位に生まれたゆえにもろに時代の波に揉まれた和宮、「はたして真実は?」と想像してしまうのは仕方の無いことでしょう。
紙の本
時代の波に流され、翻弄された女たち…
2002/05/26 14:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「公武御一和」のためということで、有栖川家との婚約を破棄してまで、徳川
に降嫁することを命じられた皇女和宮。その身代わりとなった少女フキの人生。
「公武御一和」って、いったいなんなのでしょうね。いやがる皇女を無理に降嫁
させないと実現させえないものだったのでしょうか。
否。そんなことはなく、その「象徴」としての降嫁なのでしょう。
足の悪いのも手伝って、東下を頑なにいやがる和宮。
知る人のない徳川の大奥になんて、喜んで降嫁できるはずもありません。
そういう、公家と武家の駆け引きのようなものに巻き込まれて一生を狂わされた
フキが可哀想ですね。何も知らされずに使いに行った先で、こっそりと、
「いるけどいない」者として扱われ、思いもかけなかった生活に否応もなく
放り込まれてしまった少女。
溌剌とした彼女にとって、それがどんなに苦痛に満ちているか。
フキが、それまで、実に活き活き暮していた少女であるので、そんなカゴの鳥の
ような暮しをさせられるのは、どれほど苦痛だったことか。思いっきり水汲みを
する夢をみるくだり、胸が痛くなりました。
そして、自分が何をさせられるのかも理解しないまま、宮様(和宮)に憧れている
様子にも…。
それでも、フキの立場に同情し、理解を示してくれる存在のあることが
せめてもです。
だんだんと、彼女だけがフキの支えになっていきます。
彼女もまた、フキと同じような存在だから…。
そんなフキの人生を中心に、ご降嫁を早く早くと急がせる武家。
なんとか和宮優位にことを運ぼうとする公家。
彼らの思惑を織り交ぜながら物語は進んでいきます。
フキが楽しみにしている祇園のお囃子の音が、やけに悲い…。
紙の本
和宮様御留(講談社文庫)
2020/12/21 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
和宮のことについて興味があり購読しましたが、忠実な史実を求めたいとおもいましたが、フィクションがどれだけ組み込まれているのかよく理解できませんでした。