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「先生、ぼくたちのことを書いてよ!」この本はドイツの小学校の先生が、受け持ちの子供たち二七人のエピソードを、一人ずつ綴ったものです。
グルドンがビスケットと間違えて消しゴムをかんでしまったこと、ミヒャエルが自転車をさがしたこと、ヨルグがだぶだぶのコートを着て帰ったこと・・・こんな子、いるいる!というお話がつまっています。
ところで・・・ドジ話や感動話はいいとして、フランクの話は、?ってかんじ。算数の宿題を、余分にしていって、ほめてもらえると思ったのに、先生は無反応、か怒っているみたい、って!なんか、なんかちょっと先生なりの注釈があったり、子供にフォローしてあげてもいいのでは?
短編なので、読むのが苦手な子にも。外国の学校の雰囲気があっていい。
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小2のインゴという名前の子は学校へ通う道の途中で、1ぴきのねこに出会います。ある日、インゴになついたそのねこはインゴについて行き、とうとう教室にまで入ってきました。
やがて先生が教室に入って来ました。だけど教室はいつものがちゃがちゃした雰囲気と違って先生も驚くほど静かです。先生は子どもたちに「なにがあったの?」と尋ねると、「お客さんが来ているんだ」と声がします。インゴは先生に見えるようにねこを机の上に乗せました。
「ねこがここにいてもいいでしょう?」と聞く子どもたちに、先生は厳しい声で「いいえ、それはよくないことだわ」と諭します。そこで先生はねこを抱きかかえて外へ連れ出そうとします。でもねこはとてもおとなしくて、ちょっとなでると愛らしい反応をしたりするので、先生もねこを追い出そうという気持ちがなくなってしまい、ついには「もし、静かにおとなしくしているならば、教室にいてもいいわ」と言います。
さて、ねこが教室にい続けたその日の授業はどうなったでしょうか?…
小学2年生のクラスメイトの人数分(27人)+先生1人分のエピソードが、1話6ページ程度でまとめられている。
さっきのねこのエピソードをはじめ、「忘れ物」や「運動が苦手(得意)な子」とか「おっちょこちょい」とか「きょうだいげんか」とかいった他愛ない話が並べられている。そりゃ、大人にとってはたいした話と思えないかもしれない。アミューズメントパークに行ったりごちそうを食べたりというイベント事でもないし、単なる学校や通学途中や家での出来事にすぎない。けれども子どもたちにとっては“事件”だし、クラスのみんなに聞かせれば、笑いを取れたり、感心されたりといった、小学校低学年のクラスでは盛り上がることまちがいなしの小ネタが丁寧に集められているなと私は思った。親にとっても、学校から帰ってきた子どもが「あのね、聞いて!」と言ってクラスでの出来事を話してくれるのは、子どもそっちのけでスマホやネットばかり見ているより数倍楽しいはず。残念ながらそれが逆転している親が今は多いようだけれど…
原題は“Große Klasse!”で、ドイツ語で大きなクラスという意味。
これだけ個性豊かな子どもが27人集まったら、クラスも大きく見えるのだろうけれど、見方を変えれば1クラス27人くらいが小学校低学年としてはほどほどの規模だっていえるのではと思う。
それをはるかに上回る人数を1つのクラスに押し込めようとするのは、やっぱり先進国のすることではない。
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先生が、自分のクラスの子どもひとりひとりを主人公にした話をかいたもの。
ドイツのレゴムという小さな町でくりひろげられる、¥学校生活をえがいている。
登場する子どもたちに似ている子が、あなたのクラスにもきっといる!あなたに似た子はいるかな?」
28編の短編集
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ドイツのお話らしい。
とある小学校の先生が書いた、実際の受け持ちの子どもたちの話だという。
特に大袈裟な事件も何もない。
淡々と日常の些細な出来事が続くが、子どもたちにとっては、どれもが懐かしい大切な思い出になるのだろう。
学校の形態は違うけど、先生の気質というか雰囲気は日本の学校にも似てる気がした。やっぱり、ドイツと日本は似てるところもあるんだろうか?
それぞれの似顔絵?が書いてあるので、エピソードと共に一覧表にしてみたい衝動に駆られた。
してないけど。