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まるで西洋人並みのステージ衣装で
ベルカント奏法で朗々と歌う日本人
両手が使いやすいように
肩まで出たステージ衣装で
200年ほど前の西洋作曲家の
作品を滔々と弾く日本人ピアニスト
時折り そういう姿に
接することがあるたびに
言い知れぬ
違和感を
抱いてしまっていた
もちろん
その人たちを非難しているのでなく
なんか 違うなぁ
と ずっと思ってきた
そして
10年ほど前に
西アフリカの伝統音楽をベースに
さまざまな伝統楽器を
奏でるミュージシャン
に出逢って
「音楽」の愉しみを
体感した時に
あっ そうだったのだ
と 明治以来の
日本に入り込んて来た
学校教育経由の
西洋音楽至上主義とする
違和感に気が付いてしまった
数年前から
折に触れるたびに
手を出している
小泉文夫さんの著作
そして
上記の(友達となっている)
ミュージシャンと
音楽の話を重ねるたびに
その違和感が
ますます明瞭になってきている
小島美子さんの
この一冊
なんども
そうそう その通り と
思わずうなずきながら
興味深く読みました