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投稿者:ナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽快に読める、ブラックユーモアが魅力的な短編集。どんでん返し的な要素もあり面白い。一話ごとは電車で読むのにちょうど良い長さ。
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あぁ最高。勉強になる、というか、最高。
サキの短篇集って絶版されてるので、これ以上読む本がないです…。
原文のペーパーバック買おうかな…読めるかな…。
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面白かった! 翻訳にありがちな日本語の下手さもなく、本当に一話が短いのでするする読める。
はじめの方に収録されているものより後の方のものが面白かった。特に「毛皮」は皮肉が効いていて短編のおもしろさが詰まっている。ゴシックテイストも感じるが、落ちがついているので薄めかもしれない。
個人的には「開いた窓」が一番好き。
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全編皮肉っぽさに溢れてて、黒い滑稽さがある。
エピソードのひとつひとつが短いので、ちょっとした空き時間に読んじゃえて良い。
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恩田陸の「チョコレートコスモス」にこの人の作品が使われてて読んでみた。
ショートショートで、ブラックユーモアな作風とのことやけど、何かに似てるなーと思ったら洋風の星新一!
面白いけど文体がレトロやから集中力が要るなあ…
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ブラックです。UCCのCMにこの人の肖像画をずっと映しとけってくらい。優しい導入部と、ゆるやかな展開、しかしオチがっ・・・。ネタバレというより、普通にちょっと人前での口外をはばかる感じのテイスト。ブラックです。
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サキ翻訳は中村能三さんのほうが好きだなあと感じた。でも短編集では読めなかったものも幾つかあるので感謝。
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短編小説家サキの作品集。
捻った結末のものが多く、中には読後感がよくないものもある。そしてそれがサキの持ち味。
怪奇や恐怖、ではなく人間の持つずるかったり卑怯だったりする部分をサキは短い話の中にこれでもかと言うぐらい詰め込んでいる。
話の流れそのものよりも、そこに描かれている人間に恐ろしさを覚える。
「開いた窓」が個人的なベスト。短くて、怖くて、巧い。
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一筋縄ではいかない面白さ。皮肉と黒い笑い、痛快なオチが待っています。
なかには「二十日鼠」や「刺青奇譚」のように、少し笑ってしまうお話もありながら、「スレドニ・ヴァシュター」のように、本当にちょっと怖くなる不気味なお話も。
そんな物語の数々は、いずれも人間というものをあざ笑うかのように展開してゆきます。
もっとも実際にありそうなのは・・・「毛皮」でしょうか。欲をかいた二人も二人ですが、平然と裏切って自分だけ得をする友人も考えもの。類は友を呼ぶということですね。こんなお友達は持たないようにしたいものです。
しかし、一見してドロドロしていそうなこんな物語も、実際に読んでみるとむしろ滑稽にさえ感じられる面白さで書かれています。これがサキの魅力なのかな・・・と思っています。
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アン夫人の沈黙、狼少年、二十日鼠、トバモリー、刺青奇譚、スレドニ・ヴァシュター、開いた窓、宝船、蜘蛛の巣、宵闇、話上手、物置部屋、毛皮、おせっかいと仕合わせな猫、クリスピナ・アムバリーの失踪、セルノグラツの狼、人形の一生、ショック療法、七つのクリーム壺の21編。
モーパッサン、モーム、オー・ヘンリーも読まねば!
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狼少年目当てで読む。狼少年まで。
狼少年は、ずいぶん昔、オーディオブックにはまっていたころにサウンド文学館パルナスで聞いた。
一度聞いただけなのに印象に残っていて、文字で読みたくなった。
悪趣味だけど下劣ではない。品が良い。
えぐいけど、人間性を疑わせるような嫌な感じではない。
そんでそこはかとなく色っぽい。
回りくどい表現も面白くて好き。雰囲気が好き。
ちゃちゃっと読むのがもったいなくてちまちま味わって読んでいたら時間切れ。
買いたい。
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サキの作品集は何種類か読んだけど、最初に読んだからか岩波文庫の翻訳が一番好きで何度も読み返している。スッキリとした文体でスッと入ってくる。芥川龍之介が好きなのだけど、それと同じ方向性で好き。
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短編集。オチは残酷であったり滑稽であったり、ひねられて独特。最後の二、三行になるまで結末が読めない。
「話上手」「スレドニバシュター」あたりが類を見ない感じでよかった(うろ覚え)
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この文庫で読むのはたぶん初めて。でもアンソロジーで読んだ記憶のある短篇がいっぱい。まとめ読みするとまた別の面白さがある。一気に読み終えてしまった。
サキの面白さは意地悪さ。ニヤニヤ笑いだけを残して宙に浮かぶチシャ猫が人間社会を覗いて書き留めた物語のようだ。「トバモリー」はまさにそういう話。「狼少年」はあらためて読むとポーの一族のエドガーみたいで、ホモセクシュアルな欲望とその隠蔽のメタファーのようにも読める。