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太古の岩ナルガンが深い眠りからさめ、再び大地を移動し始めた!オーケストラのアボリジニの伝説を基に描かれたファンタジー。というのがあらすじで描かれてます。
そう、オートラリアのお話でオーストラリアの精霊たちと後からやって来た人たちのお話。
タイトルからして、ナルガン側からのお話なのかと思って読み始めたので、私的にはちょっと肩透かし感が…まあ、出だしはナルガンなのですけど。
でも、児童書なので年は特に書いていなかったと思うけど、10歳くらいの男の子サイモンが主人公なのは、それはそうだろうと、後で思った。
サイモンはもちろん、彼を引き取ることになったイディとチャーリーの兄妹は入植者の末裔でアボリジニのではなく、ウォンガディラという山の中の牧羊場で暮らす人たち。
何も思い入れなく読んでいたら、どんな感想を持ったかわからないけど、郷に入れば郷に従え、というか、自然とは喧嘩するんじゃなく、上手く付き合わなきゃというか、そんなお話。個人的にはちょっとナルガンに同情してしまいました。まあ、一緒に暮らしたくはないですけど確かに。
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いわゆる現実世界と非日常がある、
かなりファンタジーとしては珍しいものです。
現代的なもの(トラクター、車)のそばに
精霊たちがいる、何とも不思議な感覚を
覚えますよね。
この作品は、あるシリーズで名前だけは
少し出てきています。
また別のお話での別のお話がこれ。
交通事故で両親を失った少年が
親戚の元で暮らすことになったのですが
そこで異変に気付くのです。
やがてそれは現実にも影響が及び始め
なんとかしてこの「ナルガン」という
この国にいてはいけない存在を
追い払おうとするのですが…
これは一度読んでも理解しがたい部分
(サイモンが名前を刻んだ意味合い)が
ありますが、特に深追いしなくても
楽しめると思います。
いわゆる、このよのなかには
姿は見えずとも、何らかの存在がある可能性は
ある、ということ。
それに畏敬の念を示すことも
大事だということ。
ポトクーロックがサイモンを信用している描写は
興味深いものがありましたね。
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オーストラリアを舞台にしたファンタジー。人間よりも前
からそこに棲み、人間よりも後もずっと生き続けるであろう
「精霊」たちと、それを尊重して自然体で共に生きる一家の
物語。どこまでも平らで広漠たる大地のイメージしか
なかったオーストラリアにも山があり、豊かな自然があった
のだという感慨が一番かな。人が息絶え、山が崩れても
なお、ナルガンはそこで星に焦がれながら叫び続けるの
だろう。
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(あらすじ)
交通事故で両親を亡くしたサイモンは遠縁にあたるチャーリーとイディという年老いた兄妹に引き取られウォンガディラという山合の土地にやって来た。都会で育ったサイモンは田舎の生活に馴染めなかった。しかし沼に住む不思議な生き物ポトクーロックやツーロングと知り合う事で辺境での生活に馴染んできた。
ところが、ある日、岩が動いている事を発見する。その近くに羊の抜け殻…それが恐怖の始まりだった。
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これはちょっと理解するのが難しい。タイトルが『星に叫ぶ岩』なので、ナルガンは岩なのかと思ったら…自ら意思を持って動くし、動物を食べるし、ヒトを殺したりする。そもそもナルガンってなんなの?!とわからなくなる。
ある恐怖によってサイモンがチャーリーやイディと打ち解けて、3人で力を合わせて恐怖から逃れる…話なんだけど…なんか、すっきりしない。なんか、よくわからない。
SFをよく読む人にはわかるのでしょうか?
[国際アンデルセン賞受賞作家 16/35]