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みんな聖人って崇められているのに・・・!!
こんな簡単に集まって井戸端会議みたいなのをしていいのかしらん
なんだかそこらの公園にいそうな気の良いおじさん三人組みに微笑ましくなります
でもでも、正直分かりづらい3人の思想の対比が出来るということが嬉しい
著者が3人に対してとても造詣が深い為、
抽象的な議論に陥らず分かり易く具体例を使って説明されているのも凄く読みやすい要因
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高校生の頃、「先生方のお勧め本」の中から選んで読んだ。タイトル通り、孔子と老子と釈迦がそれぞれの哲学・主張について語り合うという形式の入門解説的な本。
内容は結構茶目っ気があって分かりやすい。
そして大漢和の諸橋大先生がこれを書いたんだと思うとさらに何というか、なかなかに可愛気とか遊び心のある方だったのかな、ととても身近に感じてしまう。
こういう比較形式で分かりやすくまとめるのは、ひろさちや氏が有名だが、こちらも研究者の筆らしくいい味出してます。
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★★☆☆☆
こういう遊びは大歓迎。
歴史上の偉人をひとところに集めて話をさせてみようという試みを思いつく人は少なくないと思うけれど、そのネタでちゃんと遊ぶには遊び心意外に膨大な知識量が必要とされる。
その点、この本はちゃんと遊んでいる。
すぐに三人の会談が始まるのかと思ったら、どっこい始まったのは場所決め。
国が決まったら、どの山にしようか、ああでもないこうでもないと理屈をこねる。
著者の楽しそうな顔(見たことはありません)が思い浮かぶような助走に思わずこっちもニヤニヤ。
孔子、老子、釈迦をそれぞれ登場させるとなるとそれぞれの人物や教えに相当の知識を必要とする。
とはいえ、全部に専門家並の知識を要求するのはどうしたって不可能。
この本でも著者が漢字の研究者ということで、孔子や老子の話に比べて釈迦や仏教に関する話は分量でも内容でも控えめというかなんというか……。
そこはご愛嬌ということで。
その辺を置いといたとしてもちょっと残念に思うのは三人が互いに議論を戦わす場面がないところ。
偉人たちに敬意を払うのは良いのだけれど、丁重に扱いすぎてやしませんかね。
基本的には司会役を務める著者が三人に話を聞くという構成になっており、これだったら3章構成にして別々に話を聞いても同じなのでは?
前半部分では毒キノコが原因で体調を崩して亡くなった釈迦に「食べ物にはやはり注意するのが良いと思われます」とさりげなく言わせたりするなど(ここで特に説明しないのがインテリですな)の茶目っ気も見られるので、後半部分はもっと羽目を外してくれるのを期待したらちょっとお行儀が良すぎたように思う。