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【レビュー】日本人の精神性を理解しようと、その手段として、弓道を師範の域にまで高めたヘリゲルさんの体験記。
短い内容だけれど、とても面白かった。
これを読んで感じたことは、昔の日本人が書いた「古典」と言われて読み継がれてきた書物よりも、当時の外国人が日本を理解しようと務めて著わした書物の方が、現代人にとっては分かりやすいのではないかということ。
戦前・戦中まで日本人の中に生きていた精神性と美学、センスは、当時あまりにもそれが当たり前のことだったために、皆がそれを持っていることを前提にしてあらゆるコミニュケーションが行われていたのでは。
しかしある世代を境に、戦後のアメリカ主導の教育政策によって日本人の精神性が180度変えられてしまったために、現代を生きる日本人にとっては、当時の日本人が書いた文章よりも外国人が書いた文章の方が遥かに理解し易いものとして映るのでは、と思った。
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ちょっと難しい本だったので、解釈が間違ってるかもですけど・・・
的を射抜くという動作を通して、何か高みに近づいていくというのが今までの弓道感でした。会に入った時に、的と自分だけの世界に入り込む、みたいな感じです。
この本に出てくる阿波先生は決して的を狙ってはいけないとおっしゃっています(よく言われることですけど)。無我の境に達するときに、「的を狙う」とか「無我になる」とか考えてしまっては無我になりえないではないか、というのが先生の考えらしい。精神的に射る、と本書では書かれていて、ふーん、って思っちゃいました。
久々に弓が弾きたくなったなってのが結論です・・・
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弓道をやっていたことがあるので、筆者の言いたいことがよくわかった。弓道はスポーツじゃないと筆者と同じように思います。
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わかったようなわからなかったような。。
弓術ではなく、弓道。弓道は精神なのだ。
言葉で理屈を考える欧米のひとには難しいのだろう。
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全く分からない文化を5年間も示範のいう事を愚直に聞けるというその精神がすばらしいと感じました。もちろんその5年間の中には困惑や挫折などもあったと思いますが、それでも哲学者としての様々な思索の中で解釈していった事に畏敬の念を感じます。へりゲル先生の「弓と禅」も読んでみたくなりました。
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この本で解説されているような日本の精神はまだ残っているのだろうか。
宗教や信仰がオカルトと同義になって久しいが、日本人には何かしら信じるものが必要だと思えてならない。
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「あなたには無心になることを、
矢がひとりでに離れるまで待っていることを
学ばなければならない」
禅の本を読んでいたときに飛び込んできた
「不動の中心」
これを考えるべく読んだ一冊ですが
武士道精神と禅の精神、
日本人が持っていた息遣いがこの本には生きています。
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合気道の先輩からいただいた。
原題はドイツ語で「弓を射る術」。弓道といわないところがいい。
100頁そこそこの薄い文庫本で、ヘリゲル氏の文章はその半分ほど。
この少ない字数に凝縮された誠実な記述は、多くの「修行」者に
ヒントと慰めを与えたろう。
今でも たまに 読み返す。
p.43 そうしてそれは私と一体となる。
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弓道サークル所属時に、用具入れの中から救出したのが出会い。用具入れってなんでも入っていますよね。
東北帝国大学に赴任してきた著者が阿波研造氏から弓術を習い始めるところからこの話はスタートします。”日本人が理解している神秘的なモノ”にドイツ人である著者が迫るお話。前半部「日本の弓術」は著者が日独協会の委嘱によりベルリンでドイツ人のために行った講演の邦訳です。
阿「術のない術とは、完全に無我となり、我を没することである」
ヘ「無になってしまわなければならないと言われるが、それでは、だれが射るのですか」
阿「あなたの代わりにだれが射るかがわかるようになったら、あなたにはもう師匠が要らなくなる」
この問答からうかがえるように、阿波氏は著者に対して、「真の術の鍛錬が要求する沈思」とは何かを伝えようと努力されたようです。
本文はたったの66頁。字も大きい。すぐ読める。ドイツ人が日本人以上に日本人であるのが、この本の魅力。タイトルは「弓”術”」ですが、紛れもなく「弓”道”」のお話なのです。
後半部「ヘリゲル君と弓」では、阿波氏と著者の両人を知る小町谷氏が解説を行っています。
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ドイツ人が日本滞在中に学んだ弓道について書いたものの翻訳です。
外国人が日本の道の概念を理解するのに苦労しているさまがよく現されています。ちょっとしたレポート程度の薄さです^^
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禅についても弓道についても全くの未知であるところの作者が、哲学を学んだ非常に論理的な筆で書いた本なので、参考になった。
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西洋人にとって、非合理的・直感的な感覚をまさに直感的に理解することのできる日本人を非常に稀有な存在であると認識しているのがわかる。
それを彼は弓道を通して理解するに至った。
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「大人たばこ養成講座」の作者である寄藤文平氏の著書に紹介されていたことから、読んでみた。
決して読み易い文体ではないけれど、日本文化についての「こころ」の一端に触れられたような気がした。
弓道面白そう。
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ドイツ人が日本の弓道の修行を通して感じたことを記載した本。
外国人の眼を通して語らえる弓道修行の内容は、その世界を知らない日本人にもわかりやすい内容となっています。
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新人の頃『弓と禅』を読んだことを思い出し本書を購入。外国人であるヘリゲルが日本的なものを日本人以上に習熟していく過程がヘリゲル自身によって語られている。このような本が読めることに感謝。