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思いっきり期待していただけに読後感は非常に微妙。σ(^_^;)『やがて地球は片面を永遠に昼、片面を永遠に夜にしたまま停止した』強すぎる太陽光は動物を衰退させ昼の世界を植物の王国へと変えていった。出だしの緑の魔境とも言える異世界描写は実に秀逸。このまま最後まで異形植物中心で行ってほしかった。鳥人、ポンポン、トンガリ等人型異形生物が登場してからはありきたりのファンタジーとなってしまい残念。ところで椎名誠のSF三部作「アドバード」「水域」「武装島田倉庫」は本作へのオマージュとのこと。取り敢えず読んでみる予定。
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人類が衰退し植物が支配する世界。人間を捕食する植物におびえながら暮らす人間達。リリヨーをリーダーとする人間のグループ。鳥人達の仲間となるリリヨー。新たなリーダー・トイと対立しグループから抜け出したグレンとポイリー。知識を欲するキノコ、アミガサダケの支配を受け入れるグレン。牧人のヤトマーを案内人にして旅を続けるグレン。ポンポン達を配下におき暮しを立てる。ヤトマーの出産。ソーダルとの対立。リリヨーとの再会。
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遥か未来、多種多様に進化を遂げた植物が中心の世界を、生態系では弱小な人間の姿を通し、想像力の限りを尽くして描いた生物学SF(てきとーな名称)。
簡単に四肢を引き裂けるタコ型や、月まで巣をはる巨大なクモ型とか、凄い植物が多数いて、それらの生態を読んでるだけで楽しい。
人類の起源がさらりと語られたり、どうしようもなく状況に流されるしかないなど、人の扱いはほんと軽い感じ。
自然が主役な小説。未来版ナショナルジオグラフィック。
SF設定は背後にありそうだけど、それをあまり前景化させないという手法。
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壮大なビジョンです。
自転を止め、太陽と暗闇の世界に分断された我らが母星。太陽の世界では、食肉植物が地上を跋扈する熱帯の王国を築き上げ、文明を喪失した人類は、無感動な暴君の配下で細々と生き残っていた…
世界観は凄い魅力的なんだ。これぞオンリーワンだと誇れる世界観だと思う。
だけど、行き当たりばったりな物語が…読み進めるうちに残念な気分になった。
というのも、登場する人物は、ただ淡々と「生きること」を続けているだけなんですよね。そこには「生き残る意志」や「生きる目的」もない。だから物語に目的がないし、感動もない。
却って、高度な知能を有する人外の生物たちの方が強い意志をもっているという悲劇。リリヨーとかも鳥人になってから、使命感を抱くことになっていたし。
なんだか、著者の人類に対する失望が感じられました。
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読むのに忍耐を要しましたが、読んで後悔はしません。遥か未来、片面が太陽を向いたままとなり、異常に繁殖した植物に覆われる地球。文明が後退し知能さえも衰えながら細々と生きる人類。
冒険譚と言えるほどの物語は存在しないが、想像力を駆使した特異な生態系に魅せられ、宇宙や時間にまで手を伸ばすスケールの大きさに仰天する。少々トンデモと感じるところもありますが、そこは勢いで乗り切る。絶望的な状況に流されるばかりの主人公たちですが、たくましく生きる姿が胸を打ちます。
正直、ヒロイン(ヤトマーの方ね)の健気さに救われて読み切れたようなところはありますね。
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20億年後の地球をめぐるSF。
植物が生態系の勝者になっていたり、地球の自転が止まったりと、とても作りこまれた世界観は凄い。
ただ物語は主人公(序盤の登場人物か主人公かと思いきや違ったし)様々な出来事に巻き込まれつつ地球を巡るので、わりと退屈。
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難しかった!
生き延びることにエネルギーのほとんどを費やす生活だと、こんなにも知能が退化してしまうものなのか。
でもその退化も植物化(または植物の動物化)も、新しい進化への過程なのだと言う。太陽と地球が死にゆく今、地球に未来はないわけで、別の星へ飛び立つモノを生み出すための、進化。
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おもしろい。本当に、ただほとばしる想像力を中心にぶるんぶるんと振り回されるような快感。ちょっと酔ったもの。
火山のなかで歌う謎の生物なんて、まるで映像のように浮かんでくるしその恐怖ったらなかったな。
アミガサダケも本当にきもい。
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植物が地球を支配し、人間が絶滅寸前の世界。力が完全に逆転してるSFな世界観に興味があり読みましたが、残念ながら、私にはすこーし合わなかったようで、ストーリー全体としては、あまり楽しめませんでした。
ただ、地球の支配者として進化した植物&昆虫と人間の戦いは、迫力ある描写で読み応えのある場面だったので、この部分は躍動感があると感じました。
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キャラがホイホイと死んで話からフェードアウトしていくので序盤は誰が主人公なのか見当がつかず斬新だった。完成された世界観で、新植物の性質にワクワクした。ピクミンに出てくる虫のように新しい生物が好きな人にとっては面白いと思う。ポンポン族の話し方が不快すぎてすべて読み飛ばした。
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何万年後かの地球。描かれてる動植物を想像すると、公園で飛び交う虫だったり、風に揺れる木の葉だったりが薄気味悪く思えてくる。そんな世界。アミガサなんかは画像見てから読むと胸が悪くなるくらいにリアル。ハイライトはポンポン達。ユーモアに満ちた名言多し。それも魅力。ジョークが理解できない人は面白くないと思います。
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地球が自転を止めた後の植物が支配した遥かな未来世界。イマジネーションの奔流で、細部は理解しづらく読み進むのも難解だけど、読後感は充実の名作。もっと早く読んでおけば良かった。確かにナウシカの原点の一つと言える。
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──老いた世界にふさわしく、地球にはクモの巣がはりめぐらされたのだ。
はるか未来。
太陽が大きく赤く膨らみ、地球は熱く熱せられている世界。
地上に生きる動物はたったの5種類となってしまい、地を支配するのは植物たちだった。
という「地球の長い午後」。1961年の作品です。
図書館の本ですが、とっても年季が入ってます。ボロボロの一歩手前。往年の名作感たっぷり(?)
遠未来の終末的世界設定はマンアフターマンっぽくて楽しいです。
自転が太陽に対して完全に止まってしまっているので地球の半分は永遠の夜、半分は永遠の昼。
その昼部分の大陸はひとつの大木、ベンガルボダイジュが覆っています。
植物たちは消えた動物たちの生活圏を肩代わりして動けるようになり、弱肉強食の争いをしています。
人間はというと、生き残った5種類の動物にかろうじて入っていて、捕食植物から隠れ生きる生活をしている。
そして月は地球ー太陽間のラグランジュ点に固定されていて、地球との間に宇宙を渡る植物ツナワタリによる糸が張り渡されている。
そんな世界です。
実際には自転が止まると昼と夜の温度差で、特に黄昏地域は常に暴風域になって暴風グレンたちは吹き飛ばされてしまうと思いますが、その辺は古い本なので…。
ストーリーよりは世界の説明がメインな感はありますけれど、一読の価値はあり。
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文明が崩壊し、巨大な動植物が支配する未来の地球。そこで生き延びている人類の子孫たちの摩訶不思議な放浪記。
目まぐるしく現れては消える登場人物や奇妙な動植物たちに混乱もするが、極彩色の地獄絵図を見ているような感覚に浸れる。
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太陽が膨張しあらゆる環境が変化した未来。地球は巨大な植物や植物性の生き物に支配されている。
あらゆる動物達は絶滅し、人類も少数グループで原始的な生活を送っている。アミガサダケが人間の大脳だったという説に笑えた。
とても興味深い、変わった生き物(植物)がたくさん出てくる。