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紙の本

科学的に情緒的に

2009/07/21 01:39

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:simplegg - この投稿者のレビュー一覧を見る

非常に感銘を受けた。これまで科学者の著作の中で、これほどまでに、簡潔明瞭で情緒的なものは見たことがない。本書の裏表紙に「初版以来、学問に志す多くの若者達の心をとらえ続けてきた名著」とあるが、初版から64年経った現在、僕もその例に漏れることなく、その思索とらわれてしまった。

湯川秀樹博士は日本人として初めてノーベル賞を受賞した理論物理学者である。本書はそのきっかけとなった「中間子論」を発表した昭和10年からノーベル賞を受賞する昭和24年の間あたりの様々な文章が収録されている。

あくまで物理学という観点から湯川博士は文章を綴っているが、物理学の歴史を顧みて神話に到達し、物質と精神という題目では簡潔であるが、「生命とは何か」という問いに対して言及している。この辺りはシュレディンガーに感動したように、物事を極める事で生まれる広がりを見た気がする。

後半はもっともっと個人的な事が書かれている。物理学を志した経緯、父について、日々の思い等である。ここでは、常に冒険者であった(詳しくはわからないが解説でそう書かれていた)湯川博士の寄り所となったであろう思想がみてとれた。

「どんなに美しく且つ丈夫そうに見えている理論でも―過去における数多くの実例の示す通り―いつかは新しい事実に直面して、ガラス細工のように脆くも壊れてしまわねばならぬ運命にあることを悟ったのである。しかしそれなればこそそこに新しい道が開かれ、この学問は永遠にその若さを失わないであろう。「ガラス細工」より」

「近代物理学は、未来のことははっきりとはわからないのが本当だという。そうだとするとわれわれの未来に対する冒険はいつになってもなくならないと覚悟せねばならぬ。しかしそこにこそ希望があるわけである。「日食」より」

即ち、学問としての希望と個人としての希望が博士自身をつき動かしていたのではないか。

この本を読みながら、昔、入院中に煙草を吸いながら見知らぬおじさんとした話を思い出した。その人は工学部で勉強しているという僕に「エンジニアこそ文化人たれ」と言った。それ以来それは、僕の中で中心的なテーマになっているわけだが、要するに「科学的であることと情緒的であることの両立」なのだと思う。本書で湯川博士に初めて触れて、その思いが強くなった。

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紙の本

湯川博士による記念碑的作品です!

2020/02/28 12:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、日本で初めてのノーベル賞に輝いた湯川秀樹博士によって書かれた記念碑的な作品の一つです。同書では、現代物理学の物質観を分かりやすく説くとともに、自然科学的なものの見方や考え方を、非常に理解し易く教示してくれます。第一部では、「1.理論物理学の輪郭」、「2.古代の物質観と現代科学」、「3.エネルギーの源泉」、「4.物質と精神」、第二部では、「1.半生の記」、「2.ガラス細工」、「3.少年の頃」、「4.二人の父」、第三部では、「1.物理学に志して」、「2.科学と教養」、「3.真実」、「4.未来」、「5.日食」、「6.眼の夏休み」、「7.読書と著作」、「8.話す言葉・書く言葉」、「9.『現代の物理学』」、「10.『物質の構造』」、「11.『ピエル・キュリー伝』」、「12.目と手と心」、「13.目に見えないもの」、「14.思想の結晶」と、とっても興味深い内容で構成されています。

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2008/02/11 12:51

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2015/05/22 00:13

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