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SASインディアン狩り みんなのレビュー
- ジェラール・ド・ヴィリエ (著), 小野 万吉 (訳)
- 税込価格:396円(3pt)
- 出版社:東京創元社
- 発行年月:1980
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文庫
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紙の本
マルコ、ハリウッドに潜入
2009/06/12 10:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
プリンス・マルコ・シリーズの1969年の第15作。
ハリウッドの映画プロデューサーのジーン・シラクは、使用人のインディアン青年をメキシコに送り届けるよう、女友だちに依頼する。だが思わぬ手違いから、彼女のペットのチーターが青年を噛み殺してしまう。動転した彼女は、青年の死体をメキシコに捨ててしまうが…この珍事が、なぜかアメリカの安全保障当局に警報を鳴らした。CIAは、ジーン・シラクの調査のため、マルコをハリウッドに潜入させる。
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敵側はインディアンで何をたくらんでいるのか、米当局は何をなぜ脅威に感じているのか、最後の最後まで明らかにされず、その点はなかなか興味深かった。だが、結末に至るまでの過程が、あまりおもしろくなかった。何と言うか、話にメリハリが欠けるうえに、ハリウッド上流社会の退廃ぶりや、次々に起こる殺人の凄惨さが鼻について、読んでいて楽しくないのだ。
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また、クライマックスでマルコが取った行動には驚かされた。自分と大勢の人間の命がかかった瀬戸際であり、責める気は全くない。だが、主人公にこのような行動を取らせるなんて、普通の娯楽小説ではまず考えられない。本シリーズの”定石破り”に改めて驚かされる。
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