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エラリー・クイーン・シリーズ
会社の金を使い込んだウォレス・ホワイト。ボスであるニーノ・インポーチュナに脅され娘をニーノの妻に。5年間夫婦でいなければ財産が入らない契約書。結婚5年目を前にニーノの弟ジュリオ殺人事件、犯人と疑われたマルコの自殺。そして5年目のニーノの死。ニーノがこだわり続けた「9」という数字の秘密。送り付けられる「9」に関する手紙。
2001年12月29日購入
2002年2月7日読了
2010年6月23日再読
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章構成は非常に面白い。
そして被害者の一人は殺されてもおかしくないところも
またいろいろな考えを思い起こさせてくれます。
だけれども、犯人は必然的に絞られてしまいます。
物語の構成上。
なのでそこは手痛いミスかな。
間違っても目立つ人が犯罪を犯すとは思わないように。
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駄作である。これがあのエラリイ・クイーンの最後の作品かと思うと哀しくなる。
物語自体が面白くないとはいわない(面白いともいわない)。何から何まで「9づくし」の殺人って趣向はいい感じだと思うし、出産をイメージする構成だって悪くない。それなのにどうしてこうなってしまうんだ?老いたってことだろうか。エラリイが失敗するのはよいのである。が、その失敗の仕方はまるでバカである。何度もミスをしながら、そのミス自体が論理的に納得でき、読んでいて頭がくらくらするようだった初期の作品の面影はどこにもない。そして、それがミスであることがわかったとたんに、読者にも真犯人がわかってしまう。
駄作である。
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この作家の作品をほぼ読んだのでどうせなら全てと思ったけれど、本作については読んだ時間返してって感じ。めげずに最後まで読んだと言う達成感はあったけど…
マンフレッド・リーが亡くなったためシノプスだけ残った「間違いの悲劇」の方が陳腐でも面白味があったのではないかな。