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こんな面白い作品絶版になってしまっていいのでしょうか。
プレゼントファミリーを読んでいてケネディ家の教育方法に触れられていてさくっと紹介されてた一作。
ちょうどこの前ジョンFケネディの父のことがNHKで特集されてたんだよ。いかに富を築いたか。その映像でチラ見していたことがこの本に繋がり、あーなんて面白いんだろうと思って噛み締めるように読んでた。
ケネディの母ローズは9人子供を産んだ。大体1年8ヶ月おきに。そして4人の子供を亡くしてる(ジョンFケネディ含む)。84歳の時に出された最期の回顧録でありケネディ家の歴史。食卓で繰り広げられる教育ネタ仕込みがすごい。誤解の多い人生だったろうけど、彼女があの子供を育てたんだと感じる。
また母ローズの父親もすごいんだよな、、本当に。博学で隙間時間を惜しまずに子供にあらゆる歴史を教え込む。アイルランドの移民なんだよね。おじいさんは。そこから孫にハングリー精神と知力が受け継がれ、アメリカの地で絶対に大一党に慣れないという過去の歴史の鎖をときほどいて頂点にたったわけなんだよね。言葉にしちゃうと陳腐なんだけど、ほんとすごい歴史を作った家族だわ。
大金持ちのケネディ家だけど、子供にはそうであることはわからせずに過ごさせてたという。子供たちには限られた物しか与えず、限定的な生活の中で本質を掴ませるという教育方針。資産家だと知られた後は、お金は何のためにここにこれだけあるのか、どう使われていくべきなのか常に説いていたと。
ボンボンの育て方もほんと母の手次第なんだなと。感服。