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物語の前半部分は、やや硬いというかストーリーの進みも遅いし、
こなれてない感じでちょっと退屈だけど
中盤くらいから物語が進み出すと面白くなってきます。
競馬の知識は必ずしも必要ではありませんが
競馬好きならより面白く読めると思います。
江戸川乱歩賞受賞作ということで
競馬に詳しくない人でも置いてけぼりにならないよう
丁寧に説明されてますし
全体としてよくまとまったいい作品だと思います。
ただ、賞狙い的なところも感じられ
後年の岡島二人作品を読んでいて
ディック・フランシス作品も読んでいる身としては
やや物足りないところもありました。
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競馬と殺人事件・・・
なんとも異色な取り合わせです。しかも賭けるほうの競馬じゃなくて、育てるほう。
あまりにも初めてすぎてとにかく流されるままに読みました。
そういえば昔ちょっとダビスタにはまってたなぁ・・・ヒロに駄目出しくらいまくって拗ねてやめたけど。
高校のとき、遺伝とか超得意だったなぁ・・・パズルみたいに楽しい上に知ってると頭良さそうに見えるからお得だよな。
な~んて考えながら。
しかし競馬で走る馬がすべて3頭のサラブレッドの血を引いてるなんて知りませんでした。
競馬は、より早くより強い馬を育てるレースじゃないんですね。
賭けがフェアに、面白くなるように駒を均一にするのが目的なんですね。
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先に「チョコレートゲーム」を読んでたから、また競馬の話かと思ってしまった。
「チョコレートゲーム」の方が後に出版されたんだけどね。
競馬に全く興味のない私でもおもしろく読めた作品です。
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競馬を扱っていたり、夫を殺された妻が主人公だったりとなんだかあらすじを見た限りではとっつきにくそうに感じましたが、読みやすい作品です。
ちょこっと気になったのは動機。そこまで動機にこだわったりはしないのですが、これは読者のほぼほとんどが知らない世界、のはなしなのでどうなのかなと思ったり。
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いやー岡嶋さんの馬三部作、「七年目の脅迫」「あした天気にしておくれ」そして、「焦茶色のパステル」どれも堪能させて頂きました!ちょこっとメンデルの法則のくだりは浅い感じでしたが本当に岡嶋作品は屋台骨がしっかりとしてるなぁと、最後まで楽しんで読めました。最近流行りの作家さんだと、トトン、トン
あれっ!みたいな終わり方をする作品もあるなか
この作品は(岡嶋二人作品)まだまだ、あるぜよ〜
とねばねば楽しませてくれます
いやー相棒級の安定感
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主人公の大友香苗を始め、登場人物の描写が生々しくていい。変に作り込まれていない、どこにでもいそうな感じがリアリティーを生み出して、登場人物達に親しみを持って策に入り込める。ストーリー展開も面白かったし、競馬が分からなくても内容は分かるし、謎解きも凝ってたし、読みやすいけど読みごたえがあるいい作品だと思う。
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最後のスリル満点の展開が印象的。ひょっとして・・・まさか・・・と思わせておいて実は違いましたと言うオチなのだが、読者がそうであればいいなと思う方向で落ちる。その気持ち良さが作品全体の印象を底上げしている。競馬ファンとしては少し古い感じもするが、数年後読んでもまた楽しめる気がする。
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えっ、これがあの“岡嶋二人”の作品!
っというのが正直な感想。
おいらにとっての岡嶋作品は
“とても面白いが何かひとつ足りない”
というものでした。
が、この作品は何か“ズシン”とくるものが
あります。いやはやさすがは“乱歩賞”受賞作です♪
一度読み始めたらページをめくる手が止まりませんでした。
もっとも、ミステリーとしては
年代もあって、ちょっと古くさいかな?
って気もします(苦笑)
トリック的な面白さでいえば
後期の作品のほうが段違いで上でしょう。
また、結局解決したのは“事件”についてのみで
そもそもに人間関係については投げっぱなし?
な感じがして、モヤモヤ感が残ります。。。
と、冷静に考えると欠点も多い作品です。
それを踏まえても、何かしらの“凄み”があるんです。
面白いけど何かが足りない...が後期なら
足りないところは多々あれど面白い...がこちらですね。
なんで、☆4つです♪。
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面白かった!
ラストのどんでん返しは、さすが岡嶋二人!って感じ!
<あらすじ>
東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、
サラブレットの母子、モンパレットとパステルも撃たれた。
競馬の知識のない、隆一の妻・香苗を怪事件が次々に襲う。
一連の事件の裏には競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。
血統とか血筋とか
ブランドの価値とかって本当に必要とする人の価値観でしか
判断できないものだなあと感じた。
株だってそう。
見えないものの価値ってこわい。
手に取れないもの、存在しないものの価値ってなんなんだろう。
読み終わった後、なんか少し怖くなった。
でも、小説自体はやっぱりさすがと言う感じで。
面白いなあ。
登場人物が多いが、キャラが立ってて凄くいい。
映画を見ているようだ。
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競馬をテーマにしていますが、競馬に詳しい人物と全く競馬に疎い人物の二人を主人公にしていますので、競馬の知識のない読者でも、分かり易くすんなりと入り込めるようになっています。
物語は読み易くスピーディーな展開ですし、意外なオチもあるので完成度は高い作品だと思いました。
ただ、殺人方法とその隠蔽方法(アリバイトリック)が平凡だった為か、作品全体の印象があまりなかったです。
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後半の畳み掛ける展開は面白かったです。
競走馬の血統の知識がない自身も分かり易く理解できる説明もあり、飽きずに読めました。
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競馬評論家の夫が何者かに銃で殺される。場所は東北の牧場。そこから牧場で起きてきた色々な事が明るみに出てきて…
最後の10ページまでは楽しく読めたが、その10ページが馬の血統の話でごちゃごちゃになり難しくなっていった。
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さすが岡嶋二人、さすがのストーリー展開でぐいぐい読んでしまいました。
ただ、競馬ミステリーということで、話以前にあんまり競馬界や馬のことが理解できなくて、私には不向きな題材だったような気がします。
動機を知っても「それってそんな重要なことなの?」って感じだったので、致命的ですねw
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血統の話と競走馬の存在価値を知らないと楽しめないのかも。少しでも知っている自分にとっては最後のどんでん返しまでしっかりと楽しめた。
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岡嶋二人のデビュー作。文体はすでに完成されており、ストレスなく、さくさくと読み進むことができる。競馬がテーマであるが、専門知識のない人への配慮も完璧で、その点で心配はいらない。主人公の友人、芙美子のキャラが素晴らしく、ユーモアと行動力に富み、読んでいて非常に心地よい。ラストのどんでん返しも見事。乱歩賞黄金期の快作。あまり売れなかったらしいけど。