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重大な決定を、組織が如何に行ったかについての学問的なアプローチ。決定という奇妙な出来事が紡がれていく、その過程の説明は見事。
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アメリカ政府はなぜ、キューバ海上封鎖の選択をしたか。政府の意思決定メカニズムを類型化し、その後の社会科学に大きな影響を及ぼした、アリソンの代表作。
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学生の頃読んだけれど、今や政治学の古典となっている。
ここで示された3つのモデルは未だに参照すべきモデルである。
⑴合理的選択モデル
⑵組織過程モデル
⑶エリートモデル
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他のレビューにもあるけど難しかった。多少キューバ危機の話を知っていたから読めたかな。まあ後半だけ読んでもいいのかなって思いました
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結論で述べられている「本書は何がなぜ起こったかという問題を何も解決していない」に全てがある。
本書はタイトルからは直接何が述べられているのか不透明ではあるが、結局問題が起こる過程をキューバ危機という具体例を通して追求したに過ぎない。
キューバ危機における諸外国の決定へいたる過程や要素など、他の事例と比較しながら述べている。
要はソ連とアメリカの核戦争がなぜ起きなかったかを分析しているのですが、物語調で描かれている部分が、翻訳書である本書の読みにくさを助長している。
日本人が日本語で書いた政治学、組織分析書を別途読みたいと思う。
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これは必読。キューバ危機の実際が、単なる「アメリカ」対「ソビエト」という二者の戦いではなく、組織としてのアメリカ内部で、様々な動きによってなりったっていることをナラティブに明らかにします。大統領の思いが必ずしも敵対的交渉にあったわけではなく、その意図をアメリカという大国における大勢の意図を動かして決定に進む様は、エリートの本質と言い換えてもいいかも。組織の研究としても、ナラティブ・アプローチとしても、史実の実況としても面白い