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いまだに何度も読む本です。基本的には科学者の研究の記録みたいなことなんだけど、冒険活劇としても楽しむことができる内容になってます。
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タイトルを見ただけで敬遠する人が多いかもしれませんが、軽妙な文章で綴られた読みやすいエッセイです。私たちと切っても切れない関係にある物体の研究に一生を捧げた著者に脱帽です。お薦め!
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ぶっ飛ぶぐらいおもしろかった。いずれ手元に置くつもり。
もうひたすら糞尿についてしゃべくるだけの、持ってるだけで匂いがしてきそうな代物なんだけど、至極頭の良い人が糞まじめに糞を研究している様は一種感動を覚える。
文章が大変知性的で、ユーモラス。でもやってることはやっぱり糞を食べるとか、尿を飲むとか。何にしても突き詰められる人っていうのはやっぱり凄いもんだ。
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わたしの本じゃありません。トイレに置いてあったので、うんこの合間にちまちま読んでただけです。わたしがトイレに置いた本じゃありません。
実家の父はわたしが物心ついた頃から、おそらく多分便秘対策でクロレラのサプリを常用しておるのですが、トイレでうんこをしながらこれを読んでると、クロレラはうんこで育ちうんこの元になるんだなあと感慨深い気持ちになったりしました。
ていうかこの人、師が牧野富太郎とか言うてるやん。高名な植物学者だったのかしら。ウィキペディアによると別名うんこ博士やって。うんこやん。
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タイトルは少し違うが『糞尿博士・世界を行く』を文庫にしたもの。微生物学者であり、糞尿博士である著者が、糞尿からパンを!ということを目標に、世界中を飛び回って糞尿研究していくというものをエッセイにしたもの。
科学者のエッセイではあるが、難しい専門用語はなく生物学の知識がない者でも理解に苦しむことはない。戦前生まれの方だからか、語彙表現に耳慣れないものも多いが、ユーモアに富んだ文章は非常に面白く引き込まれる。
糞尿話がメインであるが、世界の研究者たちとの交流にも多くのページを割いており、その楽しくも奇妙な光景が目に浮かんでくるようである。しかし決して下品な下ネタトークというわけではなく、真面目な科学トークと糞尿ジョークとなっている。著者は大真面目に、糞尿から食料を作り出し、その食料摂取により排泄された糞尿をまた食料に戻すという循環を構想し、それにより宇宙の食料問題やら世界の食料危機やらを解決しようとしている。
インドでは、牛のフンを塊にして乾燥させ薪として使用する、一番多くの便を排泄するのは日本人で次はイタリア人、最も悪臭を発するフンはライオンと熊と狼、人間の小便から食塩を摂るために鹿は人間の小便をなめる、フランスでは香水の芳香を助長するために糞便臭を加味する、マッシュルームは馬糞が好き、といった糞尿ウンチクから、人間の自然との付き合い方まで考えさせられる内容も多い。
あくまでもエッセイ本なので、科学的な部分を細かく知りたいという人には物足りないかもしれない。