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影を売ってしまった男。影なんて、いらないものだと思っていたのに。「あるはずものがない」ということ。男は必死に、なくした影を追い求める。最後のほうは大団円的。
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すらすらと読めてしまうドイツ文学。影を売って大金持ちになったものの、影の無い男に対して世間は冷たい・・・。
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シャミッソーの代表作。ミステリーともメルヘンともノベルとも言われる単純で複雑な作品。読者の数だけ解釈が存在する作品だと思う。
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サクサクと楽しく読み進められる名作。
典型的な悪魔の描写がこれまた良い!
後半は突飛に突飛を重ねるが、第二幕と思えば別口で楽しめる。
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悪魔との契約をするベタ本。
ファウストの対極にある感じ。
春樹の世界の終わりとハードボイルドワンダーランドを最初に連想しちゃったり。
これら3冊をまとめて読むといいかも。
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影を売ってしまった男。
なくしてから影の大切さに気づく。
国語の教科書や
英語の長文
を読んでるようでした☆
でも話の構成が素敵でした!
作者と作者の友達と作者と主人公
ちょっとずつリンクしているような不思議な気持ちになりました☆
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話の導入部分は非常に面白く、はらはら・どきどき、影と金袋を交換したこの男、これからどうなっていくんだろうと期待させる。しかし、影をなくしたということがバレたことによる世間の冷たい視線に耐えられなくなっていく辺りから、話はおかしくなってくる。
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寓話として面白かったし、文学史的にも価値ある一作です。
創作童話のいろいろな表象が隠れていて、ちゃんと分析すればそれなりの論文が書けそう。
池内氏の訳は、いつもとても良いですね。
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幸運の金袋と引き換えに自分の影を売ってしまった男のお話。面白かった。ひとによって色んな読み方が出来そう。訳者の池内紀さんによる解説はやさしさが感じられて素敵だなあと思った。
影なんてあってもなくても変わらない? 本当に?
あって当たり前のものがそこに「ない」という、それだけでこんなにも世間が恐ろしく、孤独な場所になるなんて。どれほど多くの些細なものに支えられてわたしは生きていられるのかしら。そのうちの果たしていくつを、わたしは知っているのかしら。
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短くてテンポが良くて面白かった。
どっかで読んだことあるような気がします。
記憶力が無いから同じ本を何度でも楽しめるという、非常にお得な脳味噌の持ち主ですからきっと読んだことを忘れているだけでしょうけど。
影ってそんなに大事かしら?
影が無いのって透明人間くらいだよねぇ←
ああ、あれか。
陽の有る限り出来る影を持たないということは
この世界の理屈の外に在るということなのね。
人って異端を嫌うものだものね。
お手紙が書きたくなる本。
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《影》
物心付く前から存在し、自分という存在の消滅までを共に生きている影。
陽が当たれば足元に広がりをみせる黒い物体。しかし踏まれて重たい痛みを感じるわけでもなければ、挟まれて身の裂けるような痛みを感じるわけでもない。そこに在って、感じられない存在。
そんな影をとられた男の物語。滑稽で、しかしどこか夢やロマンのある、不思議な物語。
(2009.09.19)
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主題は既知だし、
展開はうまくないし。
読む時期が違えば感銘だったかもしれないけど。
独立的自己概念を完全に売って、
名声や人徳や評価や関係を得ていくことは、
この上ない不幸なんです。
「影がなければお日様の下に出ないこと。それが安全策です」
「あなたのおかげで幸せになったわたしが、もしかしたらあなたを台無しにするかもしれないのです。お別れします」
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ある人に影がないからといって、そんなに大騒ぎするか(ていうか気づくか?)とも思うが、ここでの影はあらゆるimageのモデル。もっと言えばrepresentationで、だからこそ貨幣と交換されなければならず、そのまま主体の危機とか、表象作用の危機とか、要するに神とその似姿である人間との関係にまで行く着く。
たとえば、主人公が影をなくした後、「鳥の巣」というドラえもんでいう「石ころ帽子」を拾って、進んで自分の実体も消してしまうところ。表象が消えると実体も消えざるを得ない。
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欲しいだけ金貨が出てくる「幸運の金袋」と引き替えに自分の影を売り渡してしまった男の苦悩をおとぎ話風に描いた本です。世間が異質な者にどれほど冷淡で残酷か、誰一人同じ境遇の者がいないという孤独がどれほど絶望的なことなのかを考えさせられます。人は使い切れないほどの金を得ても、世界中を一瞬で移動できる能力を獲得しても、誰一人として仲間がいないという孤独を埋め合わせることは出来ないということでしょう。
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絵が素敵よね。
お話は、うーん。
影をなくすことが、そんなに人の注目を集め、忌み嫌われることだという実感がわきにくくて(これってお国柄の違いかしらん)
共感しづらいとこもあったかなぁ、といったところ。
最終的に良い結末だったんでないかな。