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紙の本
懐かしきかな青函連絡船
2001/08/16 03:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒグマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な十津川警部が活躍するトラベルミステリ。今作では津軽海峡を渡り、冬の北海道へ。
青森へ向かうブルートレイン「ゆうづる13号」のトイレに、胸にナイフを突き立てられた男の全裸死体が発見される。男の唇には、なぜか口紅が塗られていた。その翌日、第二の殺人が発生する。今度は青函連絡船「津軽丸」の救命ボートの中に、やはり口紅を塗られた男の全裸死体が見つかったのである。
そして第三、第四と連続して起こる同じ手口の殺人事件。発生場所はなぜか北へ北へと移っていく。容疑者として浮かんできたのは、突如刑事を辞め故郷の稚内へ帰っていった橋本・元刑事であった。十津川刑事は橋本の後を追って北海道へ…。
登場する地名は、札幌、旭川、留萌、妹背牛、増毛、稚内など。主に北海道の日本海側が舞台となる。青函トンネルの開通で廃止された青函連絡船が懐かしい。連絡船に列車を積み込む場面などが描かれる。「昭和二十九年までは、乗客を乗せたままの列車を、船に積み込んでいたという。」…こんなちょっとしたエピソードを端々に織り込んで、旅の気分を読者に感じさせるところは、まさに職人芸のよう。
☆ヒグマ文学館
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