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かずちゃんとまりちゃんの兄妹に、猫のおとみさん、犬のべんけいが織りなす、とても温かい物語です。洗濯機が家に来るときの話など、書かれたのはもう30年以上前の話なのに、子どもたちの生活が生き生きと感じられる、時代を超えて読み継いでいってほしい物語です。
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30年以上前に出た本ですが書かれたのはその20年以上前ということで、今から50年以上前のお話ですね。
元気な男の子のかずちゃんとかわいい妹のまりちゃんと、しっかりものの猫のおとみさんとやんちゃな犬のべんけいのお話。今よりものんびりとして緩やかな時代の温かいお話。
かずちゃんとまりちゃんは(そしてお父さんとお母さんも)おとみさんやべんけいとごく自然に会話を交わしています。しかし猫や犬が人の言葉を話しているというよりは、気持ちが通じて言葉も通じているという感じなのです。だからファンタジーという感じではなく、あくまで日常のお話。だから突飛なことが起こる訳でもなく、大事件も起こりません。でもそれぞれみんなにとっては、ひとつひとつの出来事は大切なこと。大きな意味をもつこと。日常のひとつひとつを大切に見守る文体がその時代と相まって温かく緩やかなものとして花咲いているのです。50年以上経った今だからこんなお話が必要なのかもしれません。
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手に取る機会があって、図書館で借りた。
目次
1 おとみねえさん
2 おとみさんのお正月
3 おとみさんの「鬼は外」
4 べんけいの庭そうじ
5 おとみさんのさーかす
6 べんけいのおともだち
7 べんけいの勉強
8 おとみさんのたなばた
9 べんけいのすいえい
10 おとみさんのお月見
11 べんけいのすけだち
12 クリスマス
おとみさん、べんけい、かずちゃん、まりちゃん、のだんだんの関係性がおもしろかったです。
小さい子に対する動物たちの気持ちってこんなかもしれません。(動物があかちゃんに優しい動画をYoutubeとかでみるのがわりと好きです)
べんけいとおとみさんと、田口家の人たちがふつうに話せるのがいいです。
1985年発行で、1960年代の設定のおはなし、古いですがおもしろかったです。
クリスマスの洗濯機の話以外は、現代の子どもも昔のお話として楽しめるんじゃないかな、と思いました。
個人的には、お月見の話が良かったです。
おいしくて楽しいお話は最高です。
四季のおはなしが入っている連作短編集は、ぜいたくで、個人的に大好き。
自分で読めるのは小学校中学年からですが、読んであげれば年長さんくらいから楽しめそうです。