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高校時代、この写真集で端島(軍艦島)と出会った。当時たしか1000円くらいで古本屋にて購入。今は絶版となって希少価値が出てきている(らしい)一冊。
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雑賀雄二は兵庫県出身で愛知県立美術大学在学中の1974年、島に渡り、無人になるまで撮影を続けた。
「雑賀雄二写真集軍艦島棄てられた島の風景」は、雑賀さんが作家、洲之内徹さんと渡った際に撮影したもの。巻末には1974年に無人化される滞在した時のレポートがある。
作家、洲之内徹は「廃墟は人間の営みにのみ起こる現象である」と書く。自然界は一度は失っても再生するからだ。
また、廃墟が怖いとみるのは、人間そのものの怖さではないか、とも指摘する。
「人間のいる恐ろしさではなく、いるはずの人間がいない恐ろしさだが、それはそれで、人間の恐ろしさといえないだろうか」(洲之内徹)
建物は人間が消えた瞬間から、人間の支配から離れ、廃墟という「死という時間」を己のエネルギーを振り絞って生き始める。だから、廃墟は最後の最期まで朽ちるまで、死の時間を「生きている」とも言えるかもしれない。
廃墟は「独特のオーラを持つ」といった形容をされるが、廃墟のエネルギーのメカニズムはこういったことじゃないか。
だから、人々は廃墟を忌み嫌い、恐れ、一方、それに魅力も感じる人もいる。廃墟は常に崩壊(死)に向かって進行している。そういう風に見えていくと、廃墟と人間は非常に似ているんじゃないか、と思えてくる。
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いつか行きたい場所。
でも、見学コースとかでなく、写真に写る場所の今を見てみたい。
全てが人工物の島。
棄てられた島。